仕事は結果さえ好ければ好いと言う事を思っている先輩達に一言!仕事上術の大きな特徴は、ダンドリを重視する事です。「計画」「実行」「評価」「改善」の所謂PDCAサイクルで言えば、Pを重視する。仕事の実行に取り掛かる前に、如何にキチンとした仕事のダンドリを考え、抜けや漏れの無い準備をする事が出来るか。それが、仕事の成果や効率を大きく左右する事になる筈です。そんな仕事上術がベースとして用いたのは、工場の現場から生まれた考え方でした。その名称が、「自工程完結」です。海外では「Ji Kotei-Kanketsu」若しくは略して「JKK」と呼ばれて居る。仕事上術では、ホワイトカラーで有りがちな「結果オーライ」「結果さえ良ければプロセスは問わない」と言う考え方は変えるべき事です。そもそも工場の仕事では、結果を正しく出せる様、夫々の工程で「品質は工程で造り込む」事を求めます。そうする事で、生産性を高めたり、モチベーションをアップさせたりする事が出来る。製造工程の「自工程完結」の成功で、その事に気が付きました。仕事上術は、ホワイトカラーに於いても、そうした工場の考え方を取り入れ様と考えたのです。従って、ダンドリを見直さないと 再びミスが起こる可能性が多く有り、どんな遣り方で有っても、良い結果さえ出れば好い、と言う考え方も有るのかも知れません。実際、ホワイトカラーの仕事では、結果の良さだけを求める傾向が強い印象が有ります。結果だけが問われ、その前のダンドリについては問われない。どの様なダンドリをして居たのかについて聞かれる事も無い!評価される事も無い!。然しそれでは、良い結果の時はさて置き、若しかすると良い結果が出なかった時、ダンドリその物に問題があったとしても、中々其処に立ち戻る事は出来ないと思うのです。ダンドリが見直されないと言う事です。それでは、再び好くない結果を齎してしまう可能性が有る。また、上手く行った経験だけで仕事をしていたら、予想外の事態が起こって、対応が出来ずに失敗してしまう様な事も有り得ます。もっと言えば、担当者が急に異動したり休職したり退職したりした時、全く対応ができない、と言う様な事にもなりかねません。仕事上術は、こうした中でも正しい結果が得られ、安心して仕事が出来る様に考えられたものです。ホワイトカラーの仕事に於いて、ダンドリを重視した質の高い仕事をする為の考え方が、私達の仕事上の術にして欲しいと思う。