菅から缶が再生可能エネルギーの固定価格買取に燃えている。孫正義氏に洗脳された影響のせいもあるだろうが、その中でも太陽光発電には非常に御熱心である事は周囲も一致している事。もはや議論し、つくされたことながら(本当に?議論した?)もう一度現実と理想の違いを見直して見るべきと考える偽善が大好きなマスコミがよく出す例としてヨ-ロッパ取分けドイツがある。そして番組に出ている評論家が無批判にドイツを賞賛していた時期があったことは記憶に新しいし今もそうだ。ではその実態はどうかと言えば、20年間で国民に7兆円もの負担を強いて太陽光パネルを普及させた結果、全発電電力に占める割合をたった2%にまで普及させる事に成功した。7兆円を掛けてたったの2%と言う事は、日本も同様に20年間で10兆円ぐらい国民に負担を賭ければ全電力の僅か2%を普及させる事が出来ると言う事で巣が本当にそんな程度で日本の国民は10兆円使うの?
ドイツでは、太陽光発電容量の内、実行効率は15%前後で、おそらく日本もその程度だろう。当然発電コスト高くなるし、蓄電出来ないからかなり非効率である。精々真夏の昼間のピーク電力時に僅かな足しになる程度しか役立たないのは目に見えている。もう一つの再生可能エネルギー候補が風力発電で、ドイツでは約15%がこれに頼っている。然し日本の場合は風速や風向きが大きく変化し、更に雷の被害も深刻で風力発電に向く気候ではない。他には騒音や環境問題まであり、国土の狭い日本で風力発電を普及させることは難しい。これらを克服する方法として洋上風力発電が浮上しているが、平均風速6メートル以上の風の吹く場所は沢山あるものの、日本近海は深いために着床式が建設出来る面積は殆どと言ってない。それゆえ浮体式洋上風力発電を如何に低コストで作れるかだが、現在の技術力を駆使しても出来ない物は出来ないと言う事になり私の一番嫌いな言い回しでは”未知数”であると言わざるを得ない。