認知症のある男性、

通所サービスをご利用も2回で拒否により行かれなくなり、

入浴拒否、食事拒否により何度か点滴も受けている方で

通院ももちろん拒否、訪問診療に切り替え訪問看護の依頼ありました。

初めてお会いすると、髭は伸び放題、ベット上は排泄物やほこりなどの汚れがすごい、

衣類も汚れており外部の人を警戒されていました。

何とかしなくては・・

口腔内も汚れており、これでは食事もおいしく摂れないだろう、

またすぐ点滴になってしまいます。

始めはどっから来たんな!と表情が険しかったです。

初回訪問時すぐには清潔ケアには入らず、

まずお話をさせていただきました。

少しずつ安心感を得ていただき、

まずは髭剃りから!伸びきった髭はかなり時間がかかりましたが、

すっきり!!鏡でみていただくと、「お~男前になった」と笑顔!

あとは、少しずつなんだかんだとすすめ

全身清拭、陰部洗浄、足湯、ドライシャンプー、口腔ケア・・と清潔ケアを行っています。

食事も少しずつ摂れるようになり、訪問始まって2週間ころには

碗一杯のきなこご飯、大好きなブドウ・みかん、刺身を食べれるようになりました。

が、この方、日中もベットで横になっていますが、

端座位とれます。座位保持が長くなれば立ち上がることもできるはずです。

ただ清潔保持ができればそれでいいわけではなく、

よし!!少しずつ離床を促し、ご自宅のお風呂に入れるようしていこう!

拒否や受け入れが難しい方は、安心感を得られていないことが多いです。

私達でも全く面識もない人に始めからそんなに関わろとはしないはずです。

安心感を持っていただくこと!これはとっても大切なことだと思います。

どれだけ一人の方を想うことができるか。

想っていても想いが押し付けになってしまうと、相手には苦痛になってしまいます。

人対人の関わりってとても難しいことですが、

一人の幸せを考えれることってとても嬉しいことだなと思います。