心の力が足りな過ぎる。 | 愁人's channel

9月8日の意味深な記事の内容書いてなかったよね。

ごめんなさい(´・ω・`)



事件はその日の朝に起こりました。




駅から学校の間の道を歩く。


その時間約15分。



もうすぐ学校だ!!

って時に俺は見てしまった。








目の前で


子猫が車に引かれるところを――。






一瞬の出来事だったからあんまり鮮明に覚えていない。


いや思い出したくないだけなのかもしれない。


でもたしかにドンって音がした。




いつもの道をいつものように歩いていた。


俺があの時あの道を通らなければ


見なくて済んだのかもしれない。







突然草むらから出てきた子猫は


確かに一度 俺と目が合った。


かわいいな・・って思った瞬間だった。


道路に駆け出し 車に衝突。


ほんの一瞬の出来事だった。


俺は一瞬何が起きたのか分からなかった。




…この先の記憶が今でも曖昧になっている。



きっと俺は振り返らなかったんだと思う。


最悪の状況を察知したのか。


見ても自分には何もできない。


この辺の動物病院の位置なんて知らない。



俺は人間として最悪な選択肢を選んでしまった。


確かにぶつかる音は聞いたのだけれども


そのあとを俺は見ていない。


いや わざと見なかったのだ。


見ない方がいいんだろうと自分の本能が察したのだろう。


きっと軽傷で済んでるはずだ。そう自分に言い聞かせたのだ。





俺は体が震えるのが分かった。


たった一つの命も守れないのか俺は。


悔しくて唇を噛み締める。


子猫の顔が忘れられない。



学校に着いて友達と話す。


とても普通じゃいられなかった。


平全を装うことなどできなかった。


だって一匹殺してるんだもん。





一時限目が始まる。


落ち着かない。


しきりに外ばかり確認する。


見えるはずないのに。


いてもたってもいられなかった。


気づいたら勝手に携帯で周辺の動物病院を探していた。


近くにある。でも営業時間が分からない。


罪悪感でいっぱいな俺の胸。


だめだ。助けなきゃ。


分かってる。でもどうしたらいい?


一時限目が終わる。




休み時間。


一人じゃ堪えられなかった。


友達に吐き出す。


次の休み時間に見に行くことを告げる。


一緒に付いて行くと言ってくれた。


動物病院のことも話した。


自分の目でどうなっているのか確認しないと

授業になんて集中できなかった。



二限目が始まる。


生きていることを願う。


どうなっているのかは全く分からない。


ただ生きてさえいれば良かった。


時間が長く感じる。


授業なんかよりも大事なもんがあるんだ!と胸の中で叫ぶ。


先生なんかに言っても承諾してくれるわけもない。


貧乏ゆすりが止まらない。


もうおかしくなりそうだった。




やっと二限目が終わる。


チャイムが鳴ったと同時に駆け出す。


走る。走る。走る。


休み時間は10分。


正直遅れてもいいと思った。


むしろ遅刻する気満々だった。


校門から出るのは校則違反。


先生に見つかったら受験に大きくかかわってくる。


もうそんなことも気にしていられなかった。


堂々と正門から抜け出す。


台風が近いため雨も降っている。


気にならなかった。



なんとか事故現場に到着した。


子猫の姿は・・・・




なかった。


子猫の姿はもちろん 血の跡すらない。


何事もなかったかのよう。


俺は辺りを必死に探した。




・・・見つからない。


ほんとに軽傷で済んだのだろうか。


それとも誰かがどこかへやったのだろうか。


事件発生からまだ二時間しか経っていないのだが・・。






俺はなぜだか少しホッとしていた。


とことん最低な野郎だ。


最悪な結果じゃなくて

良かったとでも思ったのだろうか。


自分の目で確認できたことによって

俺の気持ちはだいぶ治まった。


見殺しにはしていない。そう自分を納得させた。








こんなことがありまして・・(´・ω・`;)


自分の弱さをまざまざと見せつけられたなと・・。


こんな奴は何やってもうまくいかねぇんじゃないかって。


デザイナー?ダンサー?

ばかじゃねぇのか?って。


そう 思うんですね。



技術とかよりも生きてく上で大切なものってありますよね。やっぱり。


なんかもっと自分にはちゃんと身についてるもんだと思ったんすけどね・・。

希にみるクソ野郎でした。




うん。そんなことがあったんですよ!奥さん!


凹むでしょ?