
ダイスだけでなく、
今期、大ちゃん不在でも、
そこかしこに大ちゃんの面影を発見したのは私だけではないはず。
単にエレメンツが美しいとか上手とかいうだけではなく、
表現全体を通した美しさの中にそれはあったと思うのです。
昨日届いたクワドラブルなんかを読むと、
大ちゃんが後輩たちや仲間達に与えた影響の大きさが
はっきりと読み取れました。
ああ、これなんだなと、
今期の選手たちと大ちゃんの残したものがリンクしました。
しかし、遅ればせながら昨日は、
NHK杯を通してもっと考えさせられました。
ダイスのコーチの1人であるフランク・キャロル氏
(ダイスが抱きついて喜びを表現してたおじいちゃんね)。
彼はアメリカの長老コーチだが、彼のポリシーを知ると、
大ちゃんの美の系譜を育てる人なんだとわかる。
というより、逆だ!
「大ちゃん自身がフィギュアの美の系譜の1人」
なのですね!
当たり前っちゃ当たり前なんだけど、
目ウロコでしたわ。
大ちゃんが選んできた道こそが、
美の系譜を継ぐ道だった。
フランク・キャロルコーチのようなコーチや振付師が
他にもいるはず。
美の系譜は選手だけではなく、
しかも、過去にも現在にも未来にも・・・。
ここで、ダイスのコーチ、
フランク・キャロル氏について
*いまさら・・・っておこんないでね!
わたし、よく知らなくて目ウロコだったんだもん。
●ポリシーは「紳士淑女たれ。」(彼自身ジェントルマン。)
→歌子さんと同じ!
●技術面だけでなく、精神面・生活面をも指導するタイプ。
→歌子さんと同じ!
●ジャンプサイボーグを良しとしない。「美」がなきゃ派。
→GG(グレイシー・ゴールド)が彼の所に来た時、
彼の嫌いなジャンプサイボーグぶりだったとか(笑)。
で、優雅さ・美を徹底的に指導して今の輝きに至らせる。
→4回転を確実には跳べないライサに4回転を回避させ、
彼の持ち味を優先させたバンクーバー五輪。美意識だ。
●2007年にフィギュア殿堂入した。
→アメリカのフィギュア界への貢献度が評価された。
佐藤信夫コーチっぽいかな。
●教え子(一流の人達だらけよ!)詳しくはWiki参照。
これまで…
五十嵐文男←当時、アジア人を蔑視しなかったのね!
ミシェル・クワン
カロリーナ・コストナー
エヴァン・ライサチェク
現在…
デニス・テン
長洲未来
グレイシー・ゴールド
そして我らが中村大介!
キャロルコーチの目指すフィギュアスケーティングは、
まさに我らが大ちゃんの目指すところではなかろうか。
*バンクーバーの時はクワド回避に疑問だったけど、
美意識が貫かれているのであれば納得です。
今の教え子たちの美しいスケーティングを観れば
一目瞭然ですな。
今回、「大穴」(失礼!)ダイスによって注目された彼。
ここへきて、名老コーチにスポットが当たりました。
なんか、今後のフィギュアの行方が
面白いことになっていくといいなあ…なんて。
ビアンケッティ氏のつぶやきがききたくなりました。
「ほらごらんなさい!観た気がしたでしょ?
フィギュアスケートとは、美しくてナンボなのよ!
フリーであんな完璧な子、他にいた?」
なんてね。
「4回転大会の、どこにフィギュア(図形)があるの?
転倒のおしりのあとだらけじゃないのよ!」
なんてね。
キャロルコーチについては、
有名なロングインタビューがあるんだけど、
なにせ英語だからね~・・・(笑)。
これを訳してくれている方、いらっしゃるのかしらん。
わたしのブログのブックマークのところに
「フィギュアスケートYou Tube」というサイトがあります。
サイト主さんからオッケーもらってマークしてます。
よろしかったらそこで探してみてください。
*くどいようですが、英語なんです(T T)
これを理解できたら、彼のポリシーを
もっと理解できるのにな~。
大ちゃんの「美の系譜を継ぐ者」として
後輩や仲間のスケーターばかりを考えていましたが、
今回のダイスの快進撃を通して、
私の視野がちょっと広がりました。
①大ちゃん自身も美の系譜を継ぐ者の1人であること、
②今も脈々と美の系譜を繋げている
コーチや振付師の存在が大きいこと、
この2点を学習しました。
このところ
すっかり不信感を持ってしまったフィギュア界でしたが、
私にとっては一石を投じるNHK杯に見えました。
どんなに報道が偏向傾向にあろうとも、
どんなに新ジャッジが歪んだものであろうとも、
真の実力者は隙をついて出て来る!
「あっ!いた!」(笑)
*しかし彼は新顔ではないからね(笑)
怪我して休んでただけさ!
大ちゃんを
大きな美の系譜ごと見守り続けます!!
