私の持っているNIKONデジタル一眼レフは、所謂オールドデジタルで、マルチパターン測光の出来は、フィルムカメラのF5やF6に遠く及ばない。露出が暴れ過ぎるのだ。

マルチパターンを使う際には、−0.3〜−0.7の露出補正を基本に撮るが、それはそれで多少安定するんだけど、逆にアンダー過ぎる場合が出てくる。それでこの時代のマルチパターンはやめようと決めた。面白くないし、あてにならないから。

20代の頃は、Nikomat FTnと言うフィルムカメラを使っていたが(現在も使用中)、中央部重点測光で、フレームの中の撮りたい対象物で測光し、その後フレーミングしてレリーズしていた。

経験値が増えると自然と分かる様になって来て、大体の補正量や露出値の見当がつくようになった。カメラを始める当初からマルチパターン測光や評価測光といった多分割測光を使い続けると、考える事もしないしメーカー任せの露出値でフルオートコンデジで撮るような写真しか出来なくなる。記録としてはそれで宜しい。
簡単に標準的な写真でも良い、綺麗に見えたら良いんだと思う方の考え方は否定しないが、直に飽きて来るだろうなと思う。アンダー目やオーバー目のコントロールは撮影者がやるべきで、多分割測光はその基準にはならないと、私は思うのだ。