シャッタースピードのメイン抵抗の調整をした後、放ったらかしにしていたELのマニュアルとオートのシャッタースピードの微調整を行なった。


このELは、オートで1/1000秒を大幅に超えてしまうとシャッターが開かなくなってしまう持病を抱えていると言う仕様になっているらしい軍艦部のシャッタースピード(SS)調整でマニュアル1秒を基準に調整し、1/1000秒でシャッターが開き切っているかを確認(部屋を暗くして裏蓋を開けた状態でライトボックスで確認した。)


その後、Nikomatの銘板を外した下に有るマニュアルSSとオートSSの微調整用可変抵抗器で調整する事になる。間違っているかも知れないが、向かって左側がAUTO、右側がマニュアルだと思う。ここでAUTOの調整をするのだが合わない事が多い。この時は、プリズム上のマスターシャッタースピードでマニュアルシャッタースピードの調整を行った後に、再度調整してみる。また、この微調整用の2つの抵抗は相互に干渉するようで、マニュアルの微調整も必ず行うこと。
オートSS調整だが、これもAUTOにして露出計の指針が1秒の所で1秒になる様に調整した。

実際にNIKON F90の中央部重点測光を参考に、
ELと比較しながら露出計の調整を行なった。但し、F90のSS表示は近似値で大雑把過ぎるので、PENTAX K50を中央部重点測光に切り替えて同一画角でも測光し、両者を比較しながら設定した。
以上の事を何度か繰り返し、概ね良好な状態になったが、調整前程ではないが1/000秒を極端に超える場合に、シャッター幕が沈黙する症状は残ってしまった(そう言う仕様)。
素人考えだが、基板上のカーボン抵抗が劣化している為ではないかと思うが、素人修理で基盤を損傷してしまうとお終いなので此処までとした。