公立小学校に通う3年生の息子。先月(4月)から外国語活動として
学校で英語に触れる授業が週一回のペースでスタートしました。
2020年から3、4年で始まった外国語教育の特徴としてはざっとこんな感じ。
- 日本語との違いを知り、言葉の豊かさや面白さを知る。
- コミュニケーションを中心とし、ゲームや歌やペア活動を中心とする。
- アルファベットを書いたり、英文を読んだりするような練習はしない。
- テストなどを行って能力を評価はしない。
もっときちんと内容をお知りになりたい方は文部科学省の資料をご確認ください。
今日は、息子から聞き出してわかったことを簡単にシェアします。
どうでもいいことは、アホみたいによくしゃべる子なんですが、
学校のこととなるとあまり話さないので、情報量はとても少ないですが…
■第1回目の授業
外国語で「“こんにちは”で友達になろう!」がテーマということで、いろんな国の言語で、「こんにちは」を言ってみようということを学んだそうです。例えば、フランス語(フランス人)は「ボンジュール」、ヒンディー語(インド人)は「ナマステ」というんだよといった感じ。授業を担当したのは、担任の日本人の先生だったとのことです。
■第2回目の授業
2回目の授業では、近隣にある大学から、大学生たちが来て、How are you?のようなやり取りをしたそうです。女子大学生の数が総勢12名で、グループになってちょっとしたやり取り。32人クラスなので、生徒3人に、大学生1くらいのグループだったのでしょうか。
■第3回目の授業
担任の先生の他に、インド出身の先生がいらして授業を行ったそうです。この日は、教室の全生徒(32名)から、一人ずつ好きな質問をしていくという内容だったようで、質問は日本語でも英語でもOK。
どんな質問が出たのかというと「好きな食べ物はなんですか?」とか「何色が好きですか?」とかなど、子どもたちが自由に考えて質問していき、担任の先生が、日本語を英語にして、その英語に対してインド人の先生が英語で答え、またその英語を担任の先生が日本語にして、生徒に伝えるような感じだったそうです。
息子のクラスは全員で32名なのですが、32名中、31名が日本語で質問し、息子1名だけが英語で質問したと言っていました。(これ、自慢ではないので、最後まで読んでくださいね)
どんなことを質問したのかと聞いたら、自分(息子)より先に質問したクラスメイトからの質問で、ほとんど自分が聞きたいことが済んでしまったので、そのインド人の先生自身に関する質問ではなく、「あなたの国のインドで一番高い山はどこか知っていますか?」というようなちょっと違う質問を英語でしたそうです。質問は一往復では終わらず、何往復かやりとりしたとのこと。
というのも、息子はインドで一番高い山を勘違いしていて、世界で二番目に高い山であるK2(ケイツー)を一番だと思って質問を投げかけたそうです。
そのインド人の先生が「Mount Everest!」と答えたので、息子は英語で、「いや違う、K2(ケイツー)だよ」と言い張って、そこで何度かやり取りになってしまい、担任の先生の仲介により、最終的にMount Everestが正しいということになり、息子は自分が思い違いをしていたことに気が付き、「ちょっと、どじふんじゃったよ。」と、しょげていました。
(でも、家に帰ってネットで調べたら、Mount Everestがあるのはインドでなくネパールやチベットで、インドで一番高い山は「カンチェンジュンガ」でした。K2(ケイツー)もインドに入っているという情報もあったので息子の回答もあながち間違いではなかったようです...。)
そんなやり取りを英語でやっていいたようで、それを観ていたクラスのお友達から「すげ~」の声があがった模様。
まったく「すげ~」ということはんく、息子の英語力もたいしたことないんですが、
私が驚いたのは、32名の中、1名しか英語で質問をしなかったという事実。
正直、この点はショックでした
もう少し、英語が話せる子いるだろうと思っていたからです。
せめて、「好きな色は何ですか?」とか「好きな食べ物何ですか?」のような質問くらい、
英語でも言える子が数名いてもいいんでないかと....。
というのも、息子の通っている小学校は、東京の郊外にありますが、一応、東京です。日本全体で言えば大都会です。実際に、クラスメイトのみなさんは、現代の都会っ子らしく習い事をけっこうたくさんしている感じです。
ベネッセの調査によると、習い事ランキングの上位には必ず「英語」が入っているそうですので、おそらく、息子のクラスの32名の内、少なく見積もっても10名くらいは、学校以外でも英語に触れていると思います。
でも、実際に外国人を目の前にして、英語を使うことができたのは、ほぼ皆無!
びっくりです
この原因として、日本人にありがちな、「英語を人前で話すのがはばかれる心理」「みんなが日本語で質問してるなら自分も同じく日本語でやるのが無難」というのが息子の教室の中にもあって、本当は話せるのに、あえて話さなかった、という子もいるということが考えられます。
でも、それでは、「やっぱり英語が話せないのとほとんど変わらない」と私は思いますし、
30年前の、私の中学や高校時代と同じじゃないかと思い、愕然としました…
英語話者であるインド人の先生が目の前にいるのではれば、英語で話すの当たり前だと思います。
英語がまったく未経験で一言もわからない、知らないという子はもちろん仕方ありませんが、自分が分かる単語並べたり、ジャスチャーをしてでも話してみるという気持ちが育っていなければ、いくら「英語、習っています!」といっても、ほとんど意味がないのではないでしょうか。
といっても、この子供たちには責任はありませんよ。
誰の責任かと言えば、
英語を民間のお教室に預けて安心してしまう親の責任であり、
民間のお教室で英語を教えている先生の責任だと思います。
それに加えて、子供たちの中にある英語の力を自然に発揮させるべき、
担任の先生や外国人の先生の力量の問題でもあると思います。
(ちなみに私の運営する英語教室であるバイリンガル音読教室では、
入室1か月程度の英語経験のほとんどないお子さんにも「英語は堂々と話しなさい」
「あなたは英語が話せるんだから話そう」と口酸っぱく言っています)
といっても、先生たちに期待するだけでなだめで、
やはり、親である私たちが、「英語を使うということの意識」を
家庭で教えていくことが必要だと思います。
英語で話すことは、恥ずかしいことでもないし、特別なことでもないです。
「すげ~」とかいうものでもないです。
自分ができる範囲で、どんどん使っていったらいい。
その最も大事なマインド部分を、
せっかく低学年から英語教育をはじめるのであれば、
よりしっかり育てていく必要があるのではないかと思います。
それがしやすいのは、やっぱり「家庭」だと思います。
ということで、家庭で英語が当たり前だよと~いう意識を育てるにも役立つ
講座のご案内となりますが、
0~3歳のお子さんをもつ方対象の「赤ちゃんから始める英語絵本初級講座」
4~8歳頃のお子さんをもつ方対象の「6歳から始める英語絵本入門講座」
小学生低学年であれば、親子で一緒にやるアプローチがまだ有効です。
英語を当たり前のものとせず、ただ慣れ親しむだけじゃなく、
しっかり使えるようになる能力とマインド育成にご興味のある方には
ピッタリの内容です。
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