先月の漱石フォーラムでは、漱石の弟子であった内田百閒の随筆「つばぶきの花」を朗読していただきました。

(ネタバレあり)

あちこちに借金だらけの内田百閒先生が、漱石先生の休養先の湯河原温泉まで借金のお願いに押しかけるお話なのです。
夏目漱石は才能を見込んだお弟子さんたちのことはお金も人脈も惜しみなく使ってトコトン面倒見てあげていたようですが、その泰然とした太っ腹ぶりが描かれた随筆です^_^
漱石も凄い貫禄ですが、内田百閒も相当なものでした。
「もうこの世の終わり!」というくらいの嘆きを切々と綴る一方、やってることはどこか暢気で抜けていて大変厚かましい( ̄▽ ̄;)
けど全然憎めないのは百閒先生の育ちの良さかも(o^^o)

百閒先生の作品は小説しか読んだことが無かったのですが、おどろおどろしくて幻想的で不気味な読後感があるものばかりです。
随筆はユーモラスたっぷりで独特だとファンも多いので、これから随筆も読んでみようと思いました♪