
こんばんは、横川です。
私の出身地は東京都文京区なのですが、
先日地元の良さを再認識するべく、
会社の後輩ちゃんと二人でこちらのお店を訪れました。
千駄木 露地

築80年の2棟連なった家屋をリノベーションして
出来上がったこちらの店舗。
カウンター壁面や店内のアート作品から滲む
モダンな雰囲気と、古民家のどこか懐かしい空気が
あいまって、非常に心地良い空間になっています。
私も数年前に初めて訪れてからというもの、
あまりの居心地の良さに、同僚や友人を連れて
何度もリピートしているお店です。
リピートの理由はさまざまあるのですが、
特に強調しておきたいのはひとつ、
その土地「らしさ」を反映したお店づくりを
しているということ。
このお店のある千駄木を含む
谷中・根津・千駄木エリア、いわゆる谷根千は、
東京都の中心に近い場所にありながら、
戦災や大規模開発を免れ、下町の雰囲気を
いまだに色濃く残しています。
小さい商店も健在で、このエリアの
商店街を歩くと、人と人との距離の近さを
感じることができます。
このお店も、モダンでありながら気取らず、
スタッフの方との会話が自然に弾む、
千駄木の街の風景を映したかのような
空気を持っているのです。
NENGOが手がけるリノベーションも、
その建物が置かれている環境、
気候風土や文化を読み込む、
ということを大事にしています。
大それたことのように聞こえますが、
二面バルコニーのお部屋なら
風の抜けを感じるリビングを中央に
配置するとか、広い専用庭付きの
お部屋ならお部屋と地続きの自然を
より深く楽しめるように植栽に
お金をかけてみるとか、
そのやり方は大小さまざまにあります。
室内で完結するのではなく、
周辺環境をも読み込んだ空間作りを
することで、お部屋への愛着が、
街全体への愛着へと変わっていく。
NENGOが目指すリノベーションを
改めて考える良い機会となった夜でした。