コンクリート強度における衝撃的事実 | おんぼろ不動産マーケット STAFF BLOG

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こんばんは。
空間ディレクター和泉です。

「マンションの寿命は何年ですか?」

最もよくいただくお問い合わせの一つ
です。

この回答は非常に難しく、どんなに
著名な先生をもってしても、これに
正確に回答できる方は皆無だと思います。

経済的寿命
物理的寿命
社会的寿命

一言に寿命と言っても、様々な観点からの
寿命が存在しますし、その全てにおいて、
正確な公式は存在しません。

世界の中でも日本が特出して中古マンション
の取引量(割合)が少ないのは、そこらへんに
原因があるのかもしれません。

つまり、中古というモノは、いつまでもつか
分からない「不確定要素に満ちた」物件だから、
「何となく怖い!」という方が多いのではない
か?と感覚値で思う訳です。

さて、、ここで一つとても興味深いデータを
ご紹介します。

「公益社団法人 日本コンクリート工学会」と
いう、ことコンクリートに関しては日本最高峰
の研究を行っている団体があるのですが、そこ
が発表している数字です。

下の表をご覧ください。






新築時から築後50年までにおけるコンクリート
の強度なのですが、建築初年度の平均値が
「157(N/mm2)」なのに対し、築後50年経過時
では「201(N/mm2)」と、実に1.28倍もの強度
に上がっているのです。
これは、今までの単なる新耐震・旧耐震という
2元論では語られてこなかった、衝撃的な事実と
言えるでしょう。

但し、これはあくまで試験値です。
試験値は、雨風にさらされることを想定していません。
でも実際の建物は、雨にも風にもさらされますので、
こんなにうまくいくはずはありません。

そこで、この試験値の状態に少しでも近づけることが
重要なわけです。
そう、ここで「修繕」という話が出てきます。

適切適宜、大規模含む修繕が行われているか?
ということが、コンクリートを長持ちさせるために最も
大切な事なのです。

よって、修繕積立金の現状や、過去の工事履歴から、
その建物の意識の高低を読み取ることが重要な訳です。

さあ、その辺に無料で転がっている操作された知識
ではなく、正確な見分を持って、「資産性の高い中古
マンション購入×リノベーション」を行い、経済的にも
精神的にも豊かな生活を送ってくださいね!


空間ディレクター
和泉