こんばんは。
空間ディレクター和泉です。
私たちが加盟しているHEAD研究会のみなさんが、
先週までドイツ・オランダに視察に行っておりました。
HEAD研究会とは、日本の建築・不動産・部材・流通
といった、ダイレクトに私たちの暮らし(家・生活)に
絡んでくる業界の、潜在能力を解き放つための大きな
ウネリの一歩となるべく会合です。
http://www.head-sos.jp/
R不動産やブルースタジオなども加盟する団体で、家づくりや取引に関して、
本気で将来を良くしてやろうと、考えている団体です。
明治大学教授の視察レポートを読んだのですが、
ドイツの賃貸事情は、どうにも日本の将来像に
思えて仕方ありません。
ライプツィヒでは、市の中心部からさほど離れていないところでも、
坪単価430円程度のレントだそう。
これは実に、東京の20~50分の一程度の水準です。
きちんとリノベーションした物件でも、坪単価2,000円程度と、
東京では全く考えられない金額です。
例えて言うなら、桜新町の80平米のレジデンスが、1万円の
家賃で貸しに出されている様な、そんな状況だと言うのです。
この街は以前、1930年代には70万人以上を誇った人口ですが、
90年代後半には50万人を割り込んだ様です。
そんな背景から賃貸需要は大幅に衰退し、
一時は空室率50%を下回った様です。
日本の将来が重なって思えたのはまさにここで、
日本の賃貸住宅空室率も既に20%に達する勢いになっております。
少子高齢化とともに、この数字は加速度的に増加するでしょう。
そうなった時に、現在の様な単なるハコ貸しのマーケットではなく、
新しい付加価値が想像されなければならない時代が、すぐそこまで
来ているのです。
今まで通りで良いや。という考えはもはや通用しません。
改修、というキーワードが一つポイントになってくるかと思います。
メゾン青樹さんや私たちの行っている
「オーダーメイド賃貸」
が、そのキーになるかもしれません。
空間ディレクター
和泉