①診察室に入っても、担当医が患者を見ない
カルテ(パソコンの電子カルテ含む)ばかりを見て患者さんに
ほとんど視線を合わせないというケースがあります。
最近は医療もサービス業であるという認識が広がりつつあり、
昔に比べればずいぶん減っているとは思われますが、
いまだに社会人として
非常識なレベルの医者も、残念ながらいるようです。
同様の理由により
・言葉遣いがぞんざい
・服装があまりにも乱れている
なども不合格ですね。
②患者の症状しか聞かない
特にメンタルな症状をきたす背景には、さまざまなストレス、
例えば人間関係、異動・転居・転校・結婚離婚、死別その他の喪失体験
・・・といったものがあることが多いもの。
また、同じストレス下にあっても
睡眠や食事内容などが保てているか、乱れてしまっているかで
症状のその後の進行度や回復の可能性が変わってきます。
またお酒を常飲している人は、知らないうちにアルコール依存傾向が
既に始まっている場合も少なくなく、
すると依存のない人に比べ、うつや不安が悪化しやすいなど、
治療に向けて1つハードルが加わります。
それに、場合によってはお酒そのものが精神症状の原因
(例えば、一見統合失調症に見える幻覚妄想が、アルコール性のもの)
であることも。
このように、患者さんの生活背景を探るのは診断するにも
治療方針を立てる上でも、大変重要なことです。
それなのに、そうした生活の結果として出てきた症状のみで
治療開始しては、あくまでもその場しのぎであり、
本質的な改善は望めません。
③初診なのにいきなり多種類の薬を処方する
例えばうつ病が疑われる場合、
以下の形で出すことが多いです。
・抗うつ薬 1種(1日1~4回)
・睡眠薬 1種(就寝前または、「不眠時」頓服)
・抗不安薬 1種(食後または、「不安時」頓服)
回数や飲み方に幅があるのは、その患者さんの
・症状の重症度
・自宅療養してしっかり服用可能なのか、
勤務しながらなので少量しかのめない状況か
・一人暮らしか、家族と同居か
(心理的、物理的サポートが得られるか否かで薬の効果も変わってくるため)
によって調整するからです。
ところが、多剤処方が常態化している医療機関だと、初診なのに
・抗うつ薬2~3種類、
または抗うつ薬プラス抗精神病薬(主として統合失調症に出すタイプの薬)を複数、
さらには「副作用止め」も
出したりします。
これでは、効果以前に副作用のリスクの方が高まりますし、
効果が出たとしてもどの薬が効いているのかがわからず、
いずれにしろ今後の処方調整で ゆきづまることが目に見えています。
参考
「良い心療内科・精神科の選び方」 浜野ゆりオフィス