わたしのおなかのなかのあんこく

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Relic初日観劇の感想です。

ここから先は、声優さんのファンの方並びに脚本演出さんのファンの方が不快に思う表現がある可能性が高いため、閲覧される方はご注意ください。
また観劇をされて、せっかくの感動に水をさされたくない方も閲覧をお控え下さい。

忠告を無視してご覧になってからの文句等は一切受付ませんのでご了承ください。

誤字脱字あるかも。





























中村悠一さんのファンで、前回の朗読劇叢雲をブルーレイで見てとても良かったので楽しみにしていました。
芝居人の友人が付き合ってくれて2人で観劇。




まず、制作的な面から。
私たちの座席は上手の最果て。





つまりここ。完全なる見切れ席。
最初は中村さんと同じ空気が吸えればいいなんて浅はかな考えだったけれど、どうしてもお芝居がとんでこない。
体勢も厳しい。
制作的な面から、座席を減らすという選択肢を排除する点は理解できるが、
後ろにスペースがあったため、
その分もっと列を増やせば良かったのでは?
ただ、終焉後の混雑を見る限り必要なスペースだったのではという気もする。

もともとライブをする会場?
お芝居、とくに朗読劇を上演するには不向きな会場だと感じました。
席が悪いからごねてる、と取られる可能性もありますが、
座席設置式なら有効な組み方があったはず。
劇場、として作られていないからこその運営の配慮はあまり感じられなかったという事です。



スタッフ面

プロのお芝居で出来たらこんな事を書きたくはなかったが、
演奏者並びに演者へのスタッフのスタンバイのキューが丸聞こえ。
おかげで演者の出るタイミングがわかってしまった。
楽しみに見に来た身としては、ここで一気に見る姿勢を崩されてしまった。きっかけがシビアなわけでもなかっただろうに、そんなにキューを大声で出す必要があったのか?
プロの現場にあるまじき失態。
アマチュアでもど叱られるレベルです。
時間をかけて作ってきたものを、スタッフに壊されたらたまりません。
舞台は演出家や舞台スタッフ、役者だけで作られているものではありません。
その公演にかかわった一人、お客様も含めて作られています。
一人の油断でそれが台無しになる可能性もある、繊細でシビアな生物なのです。
プロが現場で、決して感じたくはなかったです。
これは本当に、怒りを通り越してたいへんショックでした。


特効もあるので致し方ないのかもしれないが、スタッフが公演中目の前でウロウロするのはほんと勘弁してください。人数が足りてない?
スペースがあったのだから、雑黒でもいいから吊るして、待機場所を確保すれば良かったのでは?
お芝居、特に朗読劇のような絵の変わらない空間で、スタッフがウロウロする事は目立つ。そこの配慮が足りなさすぎ。
運営側のスタッフなのか、小屋付きなのかわからないが。
小屋付きなら、普段ライブで使ってる会場だから塩梅がわからないという点で理解はできる(納得はできん)が、運営側のスタッフならお粗末すぎる。
小屋付きの受付スタッフも結構ずさんだったらしく、パンフ列も把握していなかった模様。追い出しが下手。
アンケートがあるのに回収ボックスも回収スタッフもいない。
連携が取れてない?

演出面

叢雲とは違い、特効があったり立体音響があったり、派手さは目立つが中途半端。効果的とは思えない。
時には芝居の邪魔をし、観客の集中力を欠く。
絵の変わらないお芝居に特効は必要か?
効果的ならばいいが、ちょっとした付け足しにしか感じられない。
もっと役者の芝居力を信用した方がいい。

前回の叢雲は、終始椅子に座っての芝居だったが今回は
出番がない時は座るアフレコ形式。
いやこれもうアフレコとしか思えない。
役者さんの自由度がない印象。
水もむき出しのペットボトル。
前回は水も竹筒で隠すという徹底ぶりだったのに。

役者のスタンバイが雑。
前回は奈落のある会場だったから、せり上がり等、出からの演出がつけられていて見る側の期待感も高められて、何度見ても高揚感が持てるが今回はスタッフの体たらくもあいまって、入り込むまでに時間がかかった印象。
登場の演出を何故しなかったのか。

演出というか構成?
20分の休憩は長すぎる。二時間尺で休憩を挟むのは運営側の都合?
役者は集中力か欠かれないのだろうか。
出ずっぱり二時間は経験した事がないからわからないがきついのか?
観劇側も集中力をかかれる。
せっかく入り込みかけた世界観に水を刺されたような。



脚本(多少演出面も含まれます)

誰に視点を当てているのかわからない。
一人一人の生い立ち、個性を色濃くしようとするのはわかるが中途半端で誰にも感情移入できない。
鳶沢甚内が主人公とうたっているが、どう見たってあれは小太郎の話。
役者の演技プランの問題?
たたせるはずの主役が地味で、あとの3人の個性が強かったからなのか?
「忍」という意味でなら中村さんの印象に残らない役作りは成功なのだろうが……
余白がなさすぎて、観客に想像させる隙を与えてくれないため、出来事を第3者視点で見せられているという印象しか残らないのに脚本がああいう作りでは、いわゆる「それで何が言いたかったのか」現象が起こる。
いわゆる、ストーリーテラーと言われる役が内部からの第3者的な目線=客目線で話を勧めていけば、より鳶沢や小太郎の悲しみ切なさが強調されて感情移入しやすかったのに(叢雲では主に松岡さんがそれを担っていた)4人が4人、すべて物語を登場人物を一貫していたので視点がゴロゴロ変わってしまった印象。

兼ね役を与えることによって、ミスリードなのかただの兼ね役なのか混乱する。題材が忍であるから特に。
ただ、難解な伏線がはられた作品ではないため、兼ね役だとすぐにわかる。なんだよ。ドキドキさせてよ。

役者の間や空気で見せればいいのに言葉での説明が多いため、感情移入する前にシャットアウトされてしまう。
伏線回収するための回想シーンがとってつけたような組み込まれ方で印象に残らない。

一番理解できないキャラクターの高坂甚内は、徳川家の命には逆らえないとはいえ、仲間を売り、二束三文にしかならない金を受け取ったのち、それをすぐにつっかえしたのはなぜ?
行動への整合性が取れてない、理解出来ない。
忍びは外道、という台詞が何度かあるが、外道になりきれない臆病者という印象しか残らない。
生き残った末、どうなった?
最後の住職は兼ね役?
台本読みたいなぁ。
食う物に困り果て自ら投降し、あげくに殺してくれと嘆願した弟弟子たちに、処刑された忍の名を与え、「生きろ」とまで言ったのに、後に出世の為弟弟子を簡単に売るのか。売る心情は理解出来なくもないが、だったら最後までその悲しみを背負って生きていって欲しかった。もしくは自分の生み出したしらぬいの述で、最後まで憎めない男として散って欲しかった。


役者

席のせいなのか、芝居が届かなかった。
絡みなれてない?
叢雲の功績は間違いなく役者の信頼関係あってこその出来だったと思うのだが、今回の役者勢には信頼関係が見えない。前回が偶然相性が良かっただけ?
掛け合いのテンポもあまり良くない。
一人一人のお芝居は成立していると思うが、物語としてみると噛み合ってない印象。
何回稽古があったのだろう。
距離感、情景などのすり合わせはしたのだろうか。
目線や仕草は役者さんの自由にさせていたのだろうが、それも噛み合わない。
一貫して前を向き続ける役者さんもいれば、視線をふったりする役者さんもいる。
前回の叢雲も多分自由だったと思うのだが、バランスよくできてたと思う。
叢雲は映像でしか見ていないから、生で見たらまた印象が違ってたのかも?

今回は、やる人とやらない人の差が激しい?
なら統一するべきなのでは。(これは演出面かな)

役者さんの細かいお芝居は、また円盤が出たら確認しようと思いますが
生で見る、アフレコとは違うお芝居を期待していたので
それがあまり見られなかったのは残念でした。
演出によるのかなぁと。


スタッフ面、制作面、芝居の内容として見ると、お世辞でも良かったとは言えない作品でした。

純粋に、声優さんのファンであったなら楽しめたのかなと思います。
中村さんの細かい演技や説得力のあるお芝居はやはり素晴らしかったし、井上さんの安定感、蒼井さんの意外性、朴さんの変化、生演奏の迫力と、個々を切り取れば賞賛の言葉は尽きないのですが、果たしてそれがいい舞台だったのかと問われれば口ごもってしまいます。

個人的な好みとして、本がつまらなくても役者がいいお芝居をしていたり、演出がうまく出来ていれば満足するタイプなのですが、今回は何もかもが薄くしか印象に残らない、いわゆる中途半端なお芝居だったかなと思います。
アマチュアとプロを引き合いに出すのはお門違いかもしれませんが、
プロならもっとしっかりやってくれよ、と思ってしまいました。それは芝居だけではなく、スタッフ面、制作面に置いてもですけどね。




散々好き勝手書いてきましたが、もちろん役者さんから吸収するものはあったし、
何よりずっと渇望してきた、中村悠一さんのお芝居を生で見るという夢が叶った事はいい思い出になりました。
噂によると、回を重ねる毎にお芝居が変わっていったという事らしいので、初日故の空気感とかも多少なりともあっなのかなぁと思います。
私が中途半端に舞台というもののの中身を知っているからこその捻くれた視点からの感想ではありますので。
芸術と言うのは好みで感想も変わってきますので、
そこら辺にいるアマチュア役者の戯言として軽く受け止めて頂けると幸いです。



乱筆乱文にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。





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