御冠船料理が紹介された。

NHK総合テレビ5月22日㈬夜10時放送の「歴史探偵」の中で。

ドキュメンタリー映画「徐葆光が見た琉球 冊封と琉球」の一場面として、

「再現 鄔揚華」のクレジットも入っていた。

 

番組の内容は、

琉球王国がおよそ500年に及ぶ繁栄の歴史を刻んだ要因は何だったのか、だった。

 

中国との関係、薩摩藩、江戸幕府との関係、米国との関係が短い時間に良くまとめられていた。

特に中国との関係は重要で、

国の威信をかけておもてなしを行ったことが紹介された。

御冠船料理もその中の一つだったことがよく分かった。

 

放送のあった翌朝、

沖縄タイムスの文化面に名桜大学の山城智史先生の記事が載っていた。

歴史探偵でも放送された「ペリー来訪」「琉米修好条約」などの研究成果をまとめた著書の出版記念トークイベントだった。

 

山城先生は中国天津市にある南開大学大学院出の博士で、

新進気鋭の琉中交流史の研究者だ。

 

ペリー来訪や琉米修好条約のことを歴史探偵で学んだあとだったので、

新聞記事を興味深く読ませてもらった。

「19世紀の100年間でアメリカが外国と結んだ条約を全て調べた」との記事に、さすが山城先生だと感服した。

 

今回出版した本は「琉球をめぐる十九世紀国際関係史-ペリー来航・米琉コンパクト、琉球処分・分島改約交渉-」。

一読したいものだ。

 

琉球王国時代の琉球と中国、米国などとの交流の歴史が紐解かれることは

国際交流の在り方に大いに寄与すると思う。

 

御冠船料理が観光やおもてなしに果たす役割はもっと大きい。

沖縄県挙げて、再現、普及・発展に努めるべきと思う。