93歳父名義の建物を担保に融資は受けられなかった。
名義人が高齢であるのと借地に建っているのがその理由だ。
借地権があるから権利は主張できるが、
それも建物が建っていればの話。
地震や火災などで建物が消失してしまうと、
何も権利がなくなってしまう。
不動産担保ローンの会社によっては、
取り扱っているところもあるそうだが。
私が懇意にしている会社は取り扱っていないそうだ。
高齢者の場合は意思確認が取りづらいこともネックになっている。
それも医師の診断書をもらえば問題はないそうだが、
父は認知症の薬を飲んでいるから、
医師のお墨付きはもらえないだろう。
加えて担保設定を困難にしているのが、
権利証が行方不明のこと。
実家のすみずみまで探したが見つからなかった。
父に聞いても母に聞いても、
暖簾に腕押し状態でらちが明かなかった。
司法書士が意思を確認して、
不動産登記情報を作成すれば問題はないが、
今回の場合、
借地上の建物というのが最大の阻害要因となり、
不動産担保ローンの設定は断念せざるを得ない。
困った、こまった。