「病院に連れて行く」との老人ホームからの電話。
またかと思ったが、
「肺炎」だった。
施設の判断は正しかった。
2、3日前は解熱剤を飲ませて様子を見た。
今回もそうしたら? と思った。
でも念のためという担当者の言葉に従った。
この日は仕事中で那覇市役所にいた。
この後県庁に行く予定だ。
予定を取り止めて病院に行こうか迷ったが、
予定をこなした。
着信の相手に仕事中だからすぐに行けない旨伝えたが、
付き添って病院に行った職員には伝わってなかった。
それでも引継ぎの時、
嫌な顔一つも見せずに状況を伝えてくれた。
17時に来ると思っていたのに着いたのは18時。
受付したのが16時半だから1時間半も面倒を見てくれた。
感謝しかない。
すべての検査を終えて、
あてがわれた部屋に戻ったのが19時。
それから3時間待たされた。
8月に入院したときもかなり待たされたが、
あのときは高熱で酸素濃度も落ちていた。
今回は本人も「もう帰ろう」というほど、
時折咳をしたり痰が絡んだりする以外は熱もなく、
落ち着いていた。
入院という医師の判断は、
高齢者にとっては命取りにもなる病気だから、
元気そうでも油断はならないことを示していた。
テレビも何もない殺風景な部屋で待つのは辛かったが、
多忙極める救急医療の現場を目の当たりにすると不満を述べる場合じゃなかった。
父も良く我慢したもんだ。
入院手続きを終えて家に帰り着いたのは、
午前0時前だった。