手を組んでいるのが息子

学校のスポーツ大会で隣の子と会話する高3息子。

保護者の参観も可だったので妻と出かけた。

 

同級生とコミュニケーションができないと悩んでいる息子。

コミュニケーションどころか、

同じ年頃の人が大勢いるところには入って行けない。

 

目が怖い。

自分は浮いている。

不審者に思われてないか。

出てくる言葉は、

被害妄想としか思えないが、

本人にとっては深刻だ。

 

心療内科を受診することになっているが、

予約がいっぱいで8月中旬にしか取れなかった。

 

学校にも行けていない。

前期は登録した単位をほとんど落とした。

3月卒業はできないことが確定した。

 

どうして学校にいけないのか。

 

那覇市医師会センターで健康診断があったが、

同級生らが玄関ロビーにいっぱいいたため入れず、

逃げるように家に帰っていたことがある。

6月の話だ。

 

その日の夕方、

母が付き添って何とか済ますことができた。

 

小中学校は不登校。

中学校は支援学級に登校はしたが、

普通学級には行けず仕舞い。

小学校5、6年は外にすら出られず、

家に引きこもったままだった。

 

それを考えると外に出られるようになったし、

社会に慣れるためにアルバイトもしたいと言うようになった。

光明が見えてきた気はする。

 

でも時々落ち込む時があって、

死にたいと口走るときもある。

 

ギター教室に通い、

プログラミング教室にも通っている。

どうして死にたいと言うのか。

 

友人がいないのはとてもつらいようだ。

同じ年頃の子とのコミュニケーションが取れず、

将来生きて行けるのかとても不安のようだ。

 

学校に通い続ければ友人はできると話すが、

ほとんど学校に行けていない。

 

こんなんで友人ができるか!

と怒鳴りたくもなるがこらえている。

 

本人の自覚を待つしかないと思っているが、

私はもう67歳。

この先何年元気でいられるか分からない。

 

そういう話をすると、

黙れ! と怒鳴る。

現実逃避なのか。

自分の不甲斐なさにいら立っているのか。

 

母が神経性難病のパーキンソン病なのも影響しているかも。

 

この先も息子を見守り、寄り添って行くしかない。