早朝4時ごろ、軽自動車で朝刊配達をしている人に遭遇した。
なぜ新聞配達って分かったかって?
駐車灯を点滅させて、少しずつ前へ移動する軽自動車。
その助手席から高齢男性が降りて、新聞を道沿いの住宅の新聞受けに入れたのだ。
車のヘッドライトに浮かび上がったその人は、
明らかに高齢者だったし、
新聞を手にしているのも見えた。
たぶん、夫婦で新聞配達をしているのだろう。
歩くのが辛いから、自転車も使えないからそうしているのだろう。
どう見ても、健康維持のための新聞配達には見えなかった。
少しでも収入を増やしたいという年金生活者の切羽詰まった暮らしぶりを見たようで、
暗澹たる気持ちになった。
新聞配達でもやって、
少しでも収入を増やしたいと考えていた私にとって、
他人事ではなかった。