こんにちわ。またもや久々の更新です。
去年から今年にかけて、自分以外のことで細々としたことが多く、気が付けば、秋に入ろうとしていてびっくり
挙句の果てに、8月中旬から、疲れがたたって自分自身も体調を崩していましたが、ここにきてやっと回復してきました
そんなこんなで、仕事、子ども関連の用事、家事、介護・・と、あんまり楽しくないことしかしてきてなかったのですが、やっと落ち着いてきましたし、自分を癒すことも盛り込んでいこうかな。。と思っている今日この頃です。
あ、ブログの更新も少し頑張ろうかな(笑)
さて、久々のブログは、お仕事のお話。
フリーランスとしてのお仕事は、英和を担当させて頂いています。
で、外勤のお仕事は、今までは英和ばっかりだったんですが、先日、初めて明細書の英訳をしてみました。
と、言ってもシリーズものの出願の英訳なので、参考にできるものもあり、まっさらな状態からの訳ではなかったんですけどね。。
しかし英訳をしてみて、いろいろと気付いたこともあったので、今日はその話をしてみようかと思います。
①単語
いままで、明細書の和訳しかしてなかったので、気付かなかったんですが、英訳をすることで、自分の和訳が最適な訳ではなかったことに気付きました。
例えば、簡単なことで言うと、文中に「and then」があったとしますよね。これを高校くらいまで勉強した知識で訳すと、「そして その時」とか、「その後」となると思うんです。
もちろん、「その時」「その後」が当てはまることもあると思いますし、一概には言えないんですけど、「次に」とも訳せるんですよね。
もちろん辞書には、「次に」と言う訳語もあるのですが、そんな風には訳してなかったな。。と思ったり。
他にも、「など」であれば、「and so on」とかが一般的なのでしょうか。でも、「or the like」とか「such as」を使ったり。
英訳をすることで、今までスルーしていた細かな部分をじっくりと見ることが出来、和訳の精度が上がった気がします。
②言い回し
特許明細書は、法律文書的なものでもあるので、結構独特な感じなんですよね。
法学部を出たくせに、六法ってなんだっけ・・と言うくらい、学生時代の知識なんて、遠くへ飛んで行った私にとっては、何じゃそれ??と言う言い回しも多く。
「~し得る」とか「かかる」とか。。。
一体、何時代の言葉なんだろう・・と言う言葉も多いんです。でも、結構そんな文面が多いので、そうなると、私の和訳は、特許明細書とは思えない、かる~い明細書になっていることも多かったんっだろうなぁ。。と思います
今回、英訳をすることで、弁理士さんが書いた、オリジナルの明細書に触れたことで、和訳をするための日本語のお勉強にもなったなぁ。。。と思います。
③明細書
上と重なる部分もあるのですが、特許翻訳の勉強をする上で、明細書を読んでみなさい。。とか、例えば翻訳の求人に応募する上で、「明細書の翻訳経験がxx件以上ある人」と言う仕切りが有ったりしたんですけど、その意味が分かった気がします。
きっと、単語や言い回しの面だけでなく、全体を読むことで、特許の出願書類である明細書が、どのような作りになっていて、どこが一番大切で、どのような構成になっているのか。。と言うことが分かるからなんだろうなと。
これって、結構大事で、特許出願するということは、新規のものを世に出すことですよね。と言うことは、明細書を書いてある順に読んでいても、何じゃそら??と言うこともあったり。
でも、明細書の作りが分かっていれば、最初から読まなくても、例えば請求項の部分から読んだり、発明の目的をさらっと読んだり。
その結果、だいたい何を言いたいのかが掴めるので、翻訳に入ってから訳語を確定しやすくなるんですよね。。
今まで、あんまり何も考えずに、与えられたものを、頭からざーーっと訳して、後で訂正することが多かったんです。が、そうなると、途中で訳語を変更したり、場合によっては、内容自体を取り間違えていて、翻訳をし直したり。。
結構、無駄なことが多かったなぁ。。と思います。
めちゃめちゃ今更・・のような気もしますが、改めて、勉強中の私にとっては、だから、明細書を読めと言われていたんだ。。と実感しました。
今まで、
「えーーー 英訳ーーー そんなのムリ~」
って思ってましたが、いざやってみると、出来栄えはさておき、ものすごく勉強になったなぁ。。と思います。
きっと、翻訳の世界で、バリバリお仕事なさってる方には、何を言っているんだこの人は・・みたいなことかもしれないんですが、まだまだ勉強中の私には、今までもやっとしていたものが、少し形になったように思う経験でした。
とは言いつつ、まだまだ修行中。。
先は長いなぁ。。と思いつつ、少しずつでも、実力を身に着けていけるよう頑張ろうと思った今日この頃でした