2月20日（日）
ろくでなし啄木＠天王洲 銀河劇場に行ってきました。
三谷幸喜作品は久しぶり！
オケピ！か三谷歌舞伎？ 決闘高田馬場 以来かもしれない（笑）
さて、ろくでなし啄木とは・・・？
２７歳で亡くなった石川啄木。この謎に包まれた歌人と
彼に翻弄された男女のお話。
啄木（ハジメ/ピンちゃん）・・・藤原竜也
テツ・・・中村勘太郎
トミ・・・吹石一恵
貧乏で借金だらけの啄木は、とみに金銭面も精神的にも支えられながら
自由に生きている。その親友 テツはなにかと啄木にお金を工面している。
じつはテツはトミが好きで告白したが、きっぱりと断られている。
舞台は啄木がなくなって１０年後、テツとトミが再会するところから始まる。
トミはどうしても確認しておきたいことがあったのだ。
啄木（ハジメ）が亡くなる2年前三人が宮城県のある温泉に行った時のことだ。
費用は全てテツもち。
まずはトミ目線で話がスタート。
啄木はこの旅である企みがあった。
トミにテツを誘惑させて、現場を押さえてお金を巻き上げる・・・
・・・と同時に啄木はテツに別の企みを持ちかけテツからお金を
巻き上げていた。。。
別々の企み同時進行・・・
休憩を挟んで後半は、テツ目線で前半の場面の解説？から始まる。
同場面を早回しにしたり、場面をウラから見せたり、という趣向が
凝らされている。
ここからろくでなしぶりが爆発！
石川啄木、ホントにこんなヤツだったのか？
面白かったのが、芝居が始まった時に啄木が傘をさして雨（本当の水）の中
たたずんでるシーンで ”ろくでなし啄木”という文字が浮かび上がるのだが、
休憩後は同じく雨の中佇む啄木は後ろ向きで、”ろくでなし啄木”という文字も
裏返しになっていた
こういう細かいところがイカシテルノヨネー
3人芝居なので、台詞もテンポ良く、飛んだりはねたり
三谷さんの台詞はちょいちょいおかしい
これは実際見てもらわないと、わかんないよね。
でもなにより面白かったのが、開演前に携帯の電源はお切りください～
っていうアナウンスがあるでしょ？
あれが、何故か野田秀樹と三谷幸喜の会話だったんです。
”携帯の電源をお切り頂き、電池もはずしてください・・”
”そこまでしなくていいだろ！”
”演出上非常灯の明かりを消しますので予め出口を確認して・・・
まぁどう演出に効果があるかわかりませんけど・・・”
”２階３階の最前列の手すりには、飲み物や時限爆弾を置かないで・・・”
”時限爆弾はおかないだろ！”
野田さんと三谷さんの掛け合いサイコー
吹石さんの舞台も初めて見ましたが、活舌もよく声も良かった。
体張ってましたね
藤原くんは声がしぶーくなって、ろくでなしぶりが爆発してました
そうそう、勘太郎くん。
痩せてしまって、顔が骨っぽくってびっくりしました。
正面の顔は芝翫さんそっくり
角度によっては橋之助っぽいし。
横顔は勘三郎さんの若い頃。声はまるで勘三郎さん
DNAってすごいですよね。
この三人、息もあっていて、ホントに心地よい芝居でした。