『没後20年 まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!』@練馬区立美術館 | の~んびりま~ったり致しませう。

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先週『北斎づくし』を見たばかりだけれど

『11ぴきのねこ』シリーズの作家馬場のぼるさんの展覧会

『没後20年 まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!』 をみに

練馬区立美術館に行ってみた。

 

馬場のぼるさんは絵本作家だと思っていたら漫画家なんだね。

『11ぴきのねこ』しか作品は存じ上げなかったし、

なんならこのシリーズも読んだことあったのかどうかも覚えていない。

多分読んできていない気がする。

今回全部読んできた(笑)。

 

チケットは1000円で、大変見ごたえありました。

終盤結構疲れた(笑)

 

グッズが可愛くてちょこちょこ買ってしまったよ。

 

女性一人が割合的に多かったかな。

次いで子供連れ、カップル、男性一人客という感じ。

懐かしさに魅かれて来るのかな。

 

あ、事前予約は不要でした。

 

 

              

 

 

---練馬区立美術館HPより---

絵本「11ぴきのねこ」シリーズで知られる漫画家・馬場のぼる(1927~2001)を、様々な側面から紹介する展覧会を開催します。
馬場は青森県三戸町に生まれ、1949年漫画家を目指して上京します。1950年には少年誌でいち早く連載漫画を手がけ、手塚治虫、福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれるほどの人気を博しました。児童漫画界の主流が活劇モノに変化し始めると、大人向けの漫画雑誌に連載しながら、徐々に絵本の世界に活動の場を移します。1967年に刊行された『11ぴきのねこ』(こぐま社)はロングセラーとなり、現在まで絵本のみならずキャラクターグッズや人形劇など様々な媒体を通し、世代を超えて愛されています。
馬場は1952年から亡くなるまで約50年間練馬区に居住した、地域ゆかりの作家でもあります。自宅には膨大な日記やスケッチブックが残されていました。これら資料の中からは、街で見かけた人々や庭の花、新作のアイディアなど、日々の視点や試行錯誤の跡が垣間見られます。本展では、絵本や漫画の仕事を紹介するとともに、50年分のスケッチブックや、楽しみのために制作した絵画、立体作品、また交友関係などを紹介し、人としての馬場のぼるにまるごと焦点を当てます。「描いてつくって楽しんだ」一人の漫画家の軌跡をご覧ください。


<展覧会構成>
1.11ぴきのねこ

はじめに、馬場のぼるの代名詞、「11ぴきのねこ」シリーズを、1作目の『11ぴきのねこ』(1967年)から最後の『11ぴきのねこ どろんこ』(1996年)まで6作品を、貴重な校正原稿で紹介します。
初期のこぐま社では、リトグラフを応用した版画方式で原画が作られていました。作者は1色ずつ色版を描き、刷り師が各色版を特色インクで手刷りしていました。
本展では、『11ぴきのねことあほうどり』(1972年)を例に、この印刷方法の解説と、その前段階のラフスケッチや色指定の記録などを合わせ、絵本の制作過程を解説します。
また、人気者となったねこたちの登場する『絵巻えほん 11ぴきのねこのマラソン大会』(こぐま社、1984年)や人形劇、かるたなど、派生作品も合わせて紹介します。
2.スケッチブック
 
ここからは馬場の制作の背景へ入っていきます。アトリエには1951年から2001年まで、約50年分のスケッチブックが残されていました。これは、2009年青森県立美術館で開催された回顧展準備の際、発見され、生前には、家族を含め誰の目にも触れていなかったものです。それぞれのスケッチブックは、いくつもの要素が詰まったものもあれば、ルポの取材メモ、時代劇や猫といった特定のモチーフで埋め尽くされたものなど様々です。スケッチブックには馬場の視点がそのまま表れており、ここでは7つに分類し、紹介します。
3.ふるさと三戸
馬場のぼるは、青森県の三戸町に3人兄弟の末っ子として生まれました。三戸町は、青森県と岩手県の県境に位置する自然豊かな城下町です。1944年に海軍飛行予科練習生として土浦海軍航空隊に入隊するまでの17年間をこの地で過ごしました。町を取り囲む名久井岳や町中を流れる馬淵川、三戸城跡などは馬場のぼるの作品に時折顔を見せます。終戦後に故郷へ戻った後は職を転々とし、ポスターや看板描きの仕事をしながら、独学で漫画の勉強をしていました。1948年頃、三戸町に疎開していた白木茂と出会い、白木が大阪の出版社の仕事を紹介したことが、漫画家を目指し上京するきっかけとなっています。
ここでは故郷の風景画や、小学校時代の絵や作文、旧制中学時代のノートなどを展示します。
 4.漫画
馬場のぼるは、終戦後に流行した赤本漫画を描き、1949年に21歳で上京し、その年のうちに学年別学習誌でデビューを果たしました。少年誌に1950年から連載し始めた長編漫画「ポストくん」が一躍大ヒット。戦後の児童漫画界を瞬く間に駆け上がっていきました。ストーリー漫画を築いた手塚治虫、柔道漫画で人気を博した福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれます。しかし、児童漫画で主流になっていく冒険活劇ブームにずれを感じ、大人漫画に転向。1960年頃から『週刊漫画サンデー』や『週刊漫画TIMES』などの雑誌をはじめ、新聞に連載漫画を描いていきました。ここでは、初期から晩年までの代表作で50年の漫画道を辿ります。
5.絵本
漫画の次には、「11ぴき」以外の絵本作品を紹介します。
絵本デビューは1963年の『きつね森の山男』(岩崎書店、1974年にこぐま社より改訂新版)でした。その後、漫画家としての「絵で語る」力に注目したのがこぐま社の佐藤英和氏でした。佐藤氏とは、海外の絵本を読みこんだり、絵本について話していくことで「絵と文がダブると説明的になり切れあじが悪くなる」「文はできるだけ簡明に絵で語ること」「生きた絵を描くことが最も大切」など指針ができていったようです。ここでは『アリババと40人の盗賊』(こぐま社、1988年)や『くまのまあすけ』(ポプラ社、1980年)、『ぶたたぬききつねねこ』(こぐま社、1978年)など12作の絵本を、馬場の人生に沿ったキーワードで辿っていきます。加えて、絵を用いた仕事の例として書籍の挿絵とルポを紹介します。
6. 交友から
 ここでは「漫画家の絵本の会」を中心に、馬場の交友関係を紹介します。
1973年の結成時のメンバーは、やなせたかし、おおば比呂司、長新太、馬場のぼる、佐川美代太郎、多田ヒロシ、前川かずお、牧野圭一(2年後脱会)の8名で、のちに手塚治虫、永島慎二、東君平、柳原良平らが加わっています。作風もジャンルもそれぞれ個性的な漫画家たちが毎年集い、描き下ろし作品を展覧会で発表。丸善書店(日本橋)の画廊で始まったこの展覧会は、各メンバーの著作本へのサイン会も評判を呼んで全国各地の丸善やデパートに巡回するようになり、2004年まで続けられました。馬場は、1999年の第25回展「漫画家の五・七・五」まで、毎回参加しています。本展では、このグループ展の出品作のほか、馬場の追悼展のために描かれたメンバーの作品なども紹介します。
7. 立体・タブロー作品
 馬場のぼるは、仕事以外でも描くこと、作ることを楽しんでいました。馬場の代名詞である「ねこ」たちの様々な姿をキャンバスにアクリルで描いたり、焼き物が好きで自ら土を捏ねて鬼瓦を生み出したり、紙粘土のようなもので立体作品を制作したり。タブローは展覧会で販売もしていましたが、そのほとんどが自身の楽しみのために作られたようです。ストーリーから離れ、思い思いに動くおなじみのキャラクターたちの姿には、観る側もわくわくとした気持ちがふくらんできます。過去に開催された展覧会では、仕事以外の制作物を紹介する機会があまりありませんでした。本展では馬場の一つの側面を覗くことができる楽しいセクションとなります。
8. 遺作『ぶどう畑のアオさん』
最後は馬場の遺作となった『ぶどう畑のアオさん』を紹介し展覧会を締めくくります。本書はアオさんという名の馬が主人公。1980年に婦人之友社から出版されたのち、こぐま社からの改版の依頼によって絵を全て描き直したものです。
 奥付の空を見上げるアオさんのカットは、亡くなる4日前に描かれました。多岐にわたる馬場の創作活動を、アオさんの姿と共に締めくくります。

---練馬区立美術館HPより---

 

 

 

 


~これまでのアート鑑賞~

『北斎づくし』@東京ミッドタウン
https://ameblo.jp/onakagasuita0927/entry-12690593354.html
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