父へ今年もまた秋が来て。『紅葉か…。俺は…、見れねぇなぁ…。』咲き乱れる紫陽花と菖蒲に囲まれて、涙ぐんだ父の背中が少しだけ遠くなる。けれど。思い出は、時が経つにつれて鮮やかに色付き。輪郭を増して近くなってゆく。思い出の寺。曇り空の下。にわかに吹いた風に舞い散る紅葉の中に、満足そうな父の笑顔を見た気がして。心を馳せた🍀✨