思いもよらない喪失感。


あの事件の翌朝。


瞼を開ける前、意識が目覚めて真っ先に感じたのは安倍元総理大臣がもうこの世にいないと言う喪失感でした。


それは、娘達も同じみたい。


別に自民党や安倍元総理を特別熱く推していたわけではないけれど。


こんな気持ち、父が亡くなった翌日の朝以来です。



いろいろあった人です。


国のトップとして全く信用できないと感じ、憤った時もありました。


だけれど、それでも。


死ねばいいのになんて思ったことは無かったです。



嫌いな部分もありました。


だけれど、あの笑顔の全部が嘘だとは思えない。


だって、控えめに言っても癖の強い他国のトップの方々と渡り合い、長い間内閣総理大臣としてこの国を守り率いて下さることに粉骨砕身してくださっていた事も事実ですから。


世界を相手に不安になる局面で、私は『安倍さん、お願い!!何とかして!!総理大臣でしょっ(>人<;)』と、何度も安倍頼みして来ました。



だからあの方が、あんな亡くなり方をされた事が可哀想で、可哀想で、悔しくて。


涙が止まらなくなりました。



あの日の数日前。


私はちょうど休みで。


安倍さんが千葉で応援演説に立たれるとの情報に、私も彼の演説を聴きにいこうと思いました。


テレビ越しではない、国を統率した経験を持つあの方の生身の言葉を聞いてみたかった。


しかしちょうど、コロナの感染者数が爆上がりして来た頃で。


立場上、越境してまで密になる事が予測される場所に行く事は出来ず断念しました。


今にして思えば、行けばよかったと悔やまれてなりません。


人混みを避けて、姿は見えなくても彼の生の演説を聴く事はもしかしたら出来たかも知れないのに。



彼は今、何を思っているのでしょう。



まだまだやりたかった事、やらねばならなかった事、たくさんあったのに。


だけれど、きっと。


あの群衆の中において、犠牲者が自分一人だけだったことには心底ホッとされ安堵されている事でしょう。


自分以外の誰もが無事であった事、国民の誰一人も怪我をしたり命を奪われたりしなかった事に、きっと…。


『良かった…。』と、安堵の笑みを浮かべておられる事でしょう。



彼が道半ばで、この国に置いていかなければならなくなったさまざまな事は、残された政治家の方々に受け継がれて行くのだけれど。


その一歩目は、私達の1票です。


それは、清き1票。


自民党に入れるのも、他の党に入れるのも、清き1票です。


何党推しであろうと有権者一人一人が真剣に考えて選挙に向き合い投じる清き1票が、きっと安倍晋三さんへの一番の供養になると思います。



私は人として、日本人として、今回の事件を心から憎みます。


そして。


今しがたバイトから帰って来たミカンさんと一緒に、投票に行って来ます(*^◯^*)ノ



安倍晋三様、今までお世話になりました。


どうか、どうか安らかに。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。



合掌  



お写真、お借りいたしました。