7月もあっと言う間に日々が過ぎて、明日は七夕ですが。

ここで少し、先月の出来事を振り返ろうかと思います。

この6月は本当にたくさんの作品と出会い、触発された時期でもありました。

以前の記事に少し書きましたが仕事の方も忙しく、それらを記事にする事もままならなかったのですが、どうしても残しておきたくて。

数回の記事に分割してですが、お付き合い頂けたなら嬉しいです(^_−)−☆




6月7日。

まず行って来たのが、こちら☆☆☆

行ける工場夜景展


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もともと工場夜景が好きで、フラッと川崎まで行ってみたりする事もあったのだけれど。

どんな素敵な夜景も、iPhoneのカメラじゃ限界があると言うもので。

だからね、立派なカメラで素敵な写真を撮っていらっしゃる方々の写真を見せて頂こうと思って、この写真展に行って来ました。

だけれど私は、そこでいかに自分が甘ちゃんなのかを思い知る。

数名の写真家さん達が共同で作品を持ち寄っているのだけれど、その素敵な写真の中にはiPhoneで撮影された写真も含まれて居たのです。


道具がないからこの程度しかできない。


そんなのは、完全に私の勝手な甘えでした。

もともとフィルムの時代から写真が大好きで、以前は一眼レフを抱えてワクワクしながら思いのままに被写体と出会っては、夢中でファインダーをのぞき込んでいました。

だけれど、思い出した。

とあるコンテストで入賞した作品はその頃よりも更に時を遡り、写真に興味を持ち始めた20歳代前半の頃。

小さなAPSカメラで写した、空一面の真っ赤な夕焼けの写真でした。

商店街にある古びた写真屋さんのショーケースに飾ってあった、型落ちの見切り品のカメラ。

確か2万円もしない値段だったと思います。

そんなカメラでも、私には十分過ぎるほどの宝物で。

純粋なトキメキと一緒に、そのカメラでその瞬間を印画紙に閉じ込めて。

立派な一眼レフカメラで写された写真も多くある中で、認められました。



私も。

いつかはデジタル一眼レフが欲しいです。


そして、どうせ買うなら妥協はしたくありません。

欲しいカメラを買って、一生大事に使いたい。

だからそれまで私の目標は、iPhoneのカメラで引き出せる限界に挑戦すること。

改めて、強くそう決めました。





熱い想いを胸に。

浅草橋での写真展を後にし、そのまま新宿へ。

そう、この日は写真展とお芝居のハシゴでした。



ラフカット 2017


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この作品は、4作品のオムニバス形式。

オーディションで選ばれた役者さん達が、それぞれの作品を演じます。

この作品の第1話【ひのくすり】と言う作品に、小泉匠久(こいずみ なるひさ)さんが御出演されていました。

小泉さんは、そもそも私が御贔屓にさせて頂いている成瀬優和さんのお弟子さんと言うか、成瀬さんが主宰する【役者塾】の塾生さんです。

長くこのブログを読んでくださっている方はご存知と思いますが、数年前から毎年冬の入口の頃に千歳烏山のBAR【Amour】で上演される【役者塾公演】で出会いました。

塾生さん達は皆さんもともと役者として活動していらっしゃる方々で、更なるスキルアップを目指して成瀬さんの元に集まった方々。

初めてその公演を拝見した時、予想以上の上手さと臨場感そして作品の世界に引き込まれ、ワンドリンクの飲み物にも手をつける事なく夢中で拝見しました。

その中でも、私が勝手に2TOPだと認識したお二人。

そのうちのお一人が、小泉さんでした。

もう一人の方は女性で、さゆりさんとおっしゃる女優さん。

このお二人のお芝居は、言ってみればタイプが違います。

当初から私は さゆりさんのお芝居が好きなのですが、その翌年の公演以降の小泉さんの伸び率が凄まじく。

気付けば小泉さんを目で追う事が多くなっていました。

一言で言えば、【芝居が気になる】。

そんな方なのです。

しかしそれは、もしかしたら成瀬さんの魔法かも知れません。

役者塾や、【Amour】と言う場所がなせる技なのかも知れません。

だから私はとあるギャラリーに、彼が出演する朗読劇を観に行きました。

しかも、夜勤明け。

つまらなかったら、完全OUTで寝落ちるでしょう。

しかしそんな事は全く無く。

同じ役者塾の井上亜衣さんともども、作品の世界を声で見事に演じ楽しませてくださいました。

そして、その日。

私はその公演を観て、彼のファンになったのです。


それから密かに応援させて頂いて居ましたが、今回このラフカットに御出演との事で本当に楽しみにして居ました。

役者塾公演は、狭いBARでの上演。

朗読劇は、隠れ家的なギャラリー。

私は普通の劇場の板の上で生きている彼を観るのは、これが初めてだったから。


暗転し。

この現実の世界から切り離され。

次に明かりがついた時には、芝居の世界が【現実】としてスイッチする。


余談だけれど、私は開演直前のこの僅かな数秒間が堪らなく好きです。


冒頭は、ランプの光の薄闇の中。

数名の人物が存在しているけれど、その中に彼が居ない事は直ぐに感じ取れました。


辺りが明るくなり、程なくして彼が登場。

暫し観惚れ、そして思わず表情が緩む。

だって。

やっぱり上手いなぁ…って(*^_^*)

私にとって彼の好きな所が、全面に出てるんだもん。

決してそんな、和むようなシーンでは無いんだけどね。

彼の役は、恐らくは実年齢よりも20歳は年上なんじゃないでしょうか。

足が不自由で杖をついた、髭面の中年男性。

冷酷で傲慢で、乱暴者で。

だけれど本当は、不器用で愛情深い人。


小泉さん、良い役と出会ったなぁ。

彼があの難しく繊細な役を任された事。

それは彼がコツコツと積み上げて来たことの評価であり、絶対にこの先にも繋がるだろうと感じました。

もっと、もっと、世に出て欲しい。

心底そう感じ、願いました。


帰り際。

ロビーで彼を探したけれど、見つからず。

何せ4作品オムニバスのキャスト、総勢40名の出待ちですから(爆笑)

スペースゼロのロビーは割とゆったりした作りだけれど、そんな人数のキャストに対して恐らくは観客ほぼ全員が出待ちしているとすれば、そりゃあもう半端なくヤバい光景です(笑)

一生懸命に小泉さんを探したけれど、見付けられず…。

そのうち人に酔ってしまい、クラクラし始めて。

流されるように出口扉の前に弾き出されてしまいましたヽ(;▽;)ノ

チケットを押さえて頂いたりお世話になったし、直接感想などお伝えしたかったけれど。

またあの人混みの中に戻る事は躊躇されたし、もしも彼の前で倒れたりしたらそれこそ迷惑千万てもんです。

そのまま扉を出て外の空気を深呼吸し。

状況と、伝えたかった事をメッセージでお送りしました。


次に彼に会えるのは、今年も冬の入口かしら。

それともその前に、もう一度ぐらいチャンスはあるかしら。

その時こそ、この前の分もご挨拶させてくださいね(*^_^*)🍀✨


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