View this post on Instagram

I’m excited to share the news that a Tokyo episode of Rachel Khoo’s Kitchen Notebook will air on @NHK E-tele in Japan on Monday 1 October at 11pm 🍱 Tune in and follow me on my food adventure around Shitamachi 🇯🇵 Find out more at http://bit.ly/rk-toyko ------------------------------------------------------------------------------- 2018年10月1日、23時からNHK Eテレで特別番組 『レイチェルの”旅ときどきキッチン”in Tokyo』が 放送されます。 東京下町めぐりで、驚きがいっぱい! 和の食材との簡単アレンジレシピも披露。 私の料理哲学も語っちゃいます! 皆さんぜひご覧下さいね。 . . . . . . . . #rachelkhoo #rkkn #tokyo #japan #japanesefood #khootravels #shitamachi #televisionchef #foodtv

Rachel Khooさん(@rachelkhooks)がシェアした投稿 -




と、いう訳で今日も音楽を離れてEテレのおはなしです。


皆さまレイチェル・クーをご存知でしょうか?


 


『レイチェル・クーの小さなフレンチキッチン』




レイチェル・クーは1980年生まれのイギリス人、料理研究家・作家です。



中国系マレーシア人とオーストリア人とのハーフ


ロンドンの名門芸術学校を卒業後、ファッション業界にいたが


フランス菓子への情熱が高じてパリへ移住し”ル・コルドン・ブルー”で製菓ディプロマを取得


その後パリの料理専門書店&ティーサロン「ラ・ココット」に勤め、ケータリングや料理クラスを担当。


自宅のアパートでSNSを通じて毎回2名のみのゲストを招いて料理を振る舞うプロジェクトが話題に


現在はフリーで世界各国の食のプロジェクトに携わり


2012年にBBCで放送されたレイチェル・クーの料理番組はイギリスで爆発的な人気に


その後世界各国で放送され、日本では2016年に放送(翌2017年に再放送)


2018年秋より新シリーズ「ロンドン編」が放送される。


Eテレ 公式サイト「レイチェルのキッチンノート」


 


どうやらそのプロモーションで9月に来日していたらしく


その時の下町食探検の模様が10月1日に放送されるそうです


「レイチェルの旅ときどきキッチン in Tokyo」


 


私はなかなかタイミングが合わず、過去2回ぐらいたまたまチャンネルを付けたらやっていた


という程度なんですが


伝統や郷土色を下敷きにした創作料理と豪快でテンポの良い料理行程


調理道具も家庭にあるようなものを使い、小さなキッチンで工夫して作り上げる


そしてなりより彼女のチャーミングさ


ポップでレトロなファッションやメイクなんかも人気の秘訣っぽいです


レイチェルのバターなどの乳製品の使いっぷりは日本人には結構ショッキングかもしれませんが(もこみち君のオリーブオイル使いで騒ぐくらいだから)


むしろ酪農国家ならではの良質&安価であるが故の自然な使い方で


逆によそ行きな作り方じゃない分親しみが持てますね


 


北イタリアも乳製品多様な地域だったので


トマトソースづくりにバター箱から開けてそのままドボンと入れてました(by4つ星ホテル)


そういえばおばあちゃんがシェフだったレストランでは


デザートの「おばあちゃんのケーキ」という定番のカスタードケーキを教わったんですが


製菓=科学の世界という料理人の認識を覆すが如く


「いい?ファリーナ(小麦粉)は3杯ね」と言いながら、その辺のテーブルスプーンで


山盛り1杯、2杯・・・しかも摺り切りじゃなくてただすくってるだけだから毎回量が違う


でも完成するとなぜかこれがバツグンに美味しかったりするんだなぁ~


日本のおばあちゃんもおはぎとか白玉団子とか目分量だし


これがリアルだよねー


 


話を戻して先日


テレビを付けたら「フランス編」をやっていまして


その中で気になったものが「タルタルステーキ・ジャパニーズスタイル」


レイチェルが世界最大の生鮮食材の市場「ランジス市場」の食肉加工場へ行き


そこで働く目利きの職人たちに自分の作ったタルタルステーキを食べてもらうというもの


そこでなぜか「ジャパニーズスタイル」


大根ときゅうりをさいころ状に細かく切って、こちらも細かく切った良質な生肉と混ぜ


薬味に甘酢漬け(?)のショウガとワサビを添えたもの


(これにはツッコミは止めておきましょう、日本人も似たようなものですから)


 


果たして彼らの反応は?というと、まあまあ不評・・吐き出す人もいたり


レイチェルが困惑していると年配の職人さんが来て一口パクリ


「おっ、イケるじゃないか」ということで急にみんなの反応が良くなる。そして完食


レイチェル


「ってことは私の勝ちねー!!」って、勝ち負けかーいっ


 


ここで私が一番気になったのはタルタルステーキ


レイチェルのナレーションによると職人たちは品質を確かめる為もあって


朝食は必ず市場の食堂でタルタルステーキを食べるんだそう・・・


 


生肉ですよ?しかも毎朝・・・


ユッケもそうだけど海外では食べるなと言われる生卵(主に卵黄)が添えられていて


日本も昔は普通にユッケがスーパーのお惣菜コーナーに並んでいたけど・・・


ランジスで食中毒起きたことないのだろうか?


(因みに生の牛肉はどんなに新鮮であっても食中毒は起きますから)


韓国やフランス・イタリアでは生肉を食べることは禁止されていませんが


抜き打ちの検査があったりして罰則もあるそうです


韓国は日本でまもなく義務化されるHACCP※1を何年も前に義務付けされていますが


実際にはどこでも食中毒は起きているようです


 


私の勝手な想像だと日本以上に生食文化が根付いている地域では伝統料理を失くすというのはそもそも頭にないのではないかと


イタリアでの肉食文化、生食に対する欲求を目の当たりにして来た身としては


タルタルステーキがレストランや食堂のメニューから消えるということは


日本のメニューからふぐの刺身が消えるに等しいのではと思います


 


しかし久々に観たタルタルステーキはとても美味しそうでした


せっかくジャパニーズスタイルと唄うなら、醤油とワサビとかさ


大根を角切りではなくおろして一緒に食べたらおいしいだろうな~


 


今は禁止だからもう食べないけど、実は生肉大好きなので


だれか画期的な病原菌の死滅方法を編み出してくれないかな~と密かに願っているのでした


 


おわり


 


 


{HACCP※1】


HACCPによる衛生管理は、各原料の受入から製造、製品の出荷までのすべての工程において、食中毒などの健康被害を引き起こす可能性のある危害要因(ハザード)を科学的根拠に基づき管理する方法です。