人生100年と言われ始めている中、
63年の生涯に幕を閉じた西城秀樹さん。
1983年生まれの私は全盛期を見ていたわけではないが、子供の頃から、実際に彼が歌うのも見ることができたし、ものまね番組やちびまる子ちゃんの影響でも、西城秀樹さんが凄い人なんだろうなというのは子供ながらにわかっていた。
だが、今、34歳になって、改めて彼の全盛期の映像を見ると、本当に驚く事ばかりだった。
まず、デビュー当時から歌の完成度が高く、17歳にして色気も兼ね備えた稀有なアイドル。
セクシーな男らしさを武器に、西城秀樹にしかできない、オリジナルの歌唱法を確立。
ド派手なコスチュームと、ダイナミックな振り付け。あらゆるジャンルを歌いこなした。
ルックス、歌の上手さ、エンターテイメント性、どれを取っても超一流。
マルチアイドルと言われていたのがよくわかる。
彼を超えるマルチアイドルはいるだろうか?
もしかしたらこの先も出てこないかもしれない。。。
なぜなら、
西城秀樹は全てに全力を尽くす男だからなんだと思う。
全てに全力を尽くせる男には、どんな男も叶わない。
彼を見てるとそんな気がした。
彼はアイドル出身でありながらも、女性ファンだけでなく、男性ファンも多い。
男も惚れる男、だったんだろうな。
そして、彼はそんな全力を尽くす生き方を本当に最後の最後までやってのけた。
2度の脳梗塞、麻痺の残る体に鞭打ち、必死にリハビリを続けてステージに立っていた。どんな姿になっても、彼が全力で生きているのが伝わってきた。
いつだって、彼は全力。
永遠のヤングマンであり続けた。
それは、ファンの願いであったし、彼はその願いに応えることが生きがいだったのだろう。
正直、、、
ステージに立つことを辞めていれば、こんなにも苦しいリハビリをしなくて済んだのではないだろうか、、、心臓に負担をかけなくて済んだのではないか、、、あまりにも突然の死だったせいで、そんなことを思ってしまった。
でも、、、
きっと、彼はわかっていたのだろう。
自分が歌うこと、ステージに立つことを辞めたら、それこそが、死なのだということを。
だから、歌い続けることが、生きることだったんだと思う。それが、体に無理をすることであっても。
私は、そんな生き方をとてもカッコいいと思う。
長生きは素晴らしい。
だけど、長く生きられなくても、彼のように全力で駆け抜けて生きると、亡くなった後も、その生き様を見届けた人々の中で生き続けることができる。
人生は長さではない。
でも、、、
西城秀樹さんには、全力で長生きしてほしかった。
私はできるだけ長生きしたいと思っていたけれど、どんな生き方で長生きしたいのか、なんて考えていなかった。
でも、西城秀樹さんの生き様を見て、私も全力で生きていきたいと思った。そして、願わくば全力で長生きしたいと思った。
今目の前にあることに、全力投球。
もちろん、西城さんみたいにストイックにはできないけど、自分で自分をOKって思えるように毎日を過ごして生きたいと思う。
西城秀樹さん、天国で自由に体を動かして、大好きな歌を思いっきり歌ってくださいね!
あなたの歌は永遠に生き続けます。