一時期、

「プライド」というキムタク先生が主演の残念なドラマでガックリきてしまったことはあるものの

「野島先生も気の迷いというか間違えることもあるんだな」

と思えるようにさせてくれたのは、「薔薇のない花屋」から。

もちろん「プライド」以前の野島作品はほとんど好き。

だが、私の中では「プライド」ではなく、「薔薇のない花屋」が彼の作品の境界線ではないかと思う。

それは、寺島進の存在が非常に大きい。

野島先生のセリフ回しはロマンチックだが、時には恥ずかしいくらいクサい。

野島先生にお会いしたら
「そんなこと言う女の人はいません!」

「そんなこと言ってもらいたいんですか!?」と
いつかツッコミを入れたいくらいです。

話を戻すと

その野島作品独特の透明感が寺島進によって縁取られるという感じだ。

それまでは少しぼやけていたと思う。

リアリティよりも残酷さや悲壮感が際立ってしまうというか。それが彼の良さだったし、私も大好きだったのだが…


時代が変わったのだと思う。極端にいえば、ここ10年で日本人が変わったのではないだろうか?

彼の持つ透明感を受け入れられる余裕がなくなったのかもしれない。

今を生きることに精いっぱいで、未来が見えなくて。

…なんか私がクサくなってしまったが(笑)

野島先生の考えはわからないが、寺島進がいるだけで今のドラマになるのだ。

そして、昨日から始まった「GOLD」では男よりカッコいい天海祐希が主演。

これまでは野島先生の女の趣味が感じとれる
儚げ幸薄の女優が多かった(のりぴーの元カレですからね)が、明らかに違う(笑)

ただ、そこは長澤まさみでカバーしてるし(笑)


みんなが見るドラマを作る!!という意気込みが感じられる。

最終回まで見逃さないようにしたい。