岩清水部長の手帳 -10ページ目

岩清水部長の手帳

岩清水部長のブログです

月曜日の晩


マイディア


バリアフリーのお部屋にて


アルプスの少女ハイジ談義


だめだ暴走しすぎ


怒られるわ


ごめんなさい


ロッテンマイヤーさん・・・


学生時代。1両編成の電車が止まる駅前のボロアパートに彼女と二人で暮らしたことがあった。

日雇いのバイトから帰ると「おかえり、バイト代入ったんだね、ごちそうさま(笑)」と彼女はいつも笑顔で鋭いお出迎え。それから二人手をつないで銭湯に行くのが僕らの日課だ。

彼女は「ちょっと遠回りしていこうよ」と僕の手を引っ張りながら銭湯とは逆の方向に歩き出す。彼女の寄り道に付き合うのは決まって近くの本屋さん。こんな小さな町なのにヴィンテージの絵本や洋書が充実した不思議な雰囲気の本屋。美大生の彼女は一日居ても飽きないそうだ。

僕は雑誌をペラペラっとめくって、それからCDの棚を眺めた後、隣の洋服屋でジーンズを品定めする。しばらくすると彼女は「もう、すぐ居なくなるんだから」と膨れ顔で僕の背中をたたく。

ごめんごめん。もう風呂行こか?


「もう、次からアタシ一人だけで来るもん」彼女は後ろ髪を引かれながらその本屋を後にした。

ゆっくりとした時間が流れる京都の一乗寺という町にある恵文社という本屋さんでむかし繰り広げられた僕らのこんな日常。

小生はベランダですっかり季節外れのゴーヤに水やりしながら空を見上げてボーっとお月様を見ていました。

いまこの瞬間、お月様はあの子の街をやさしく照らしているのかな?とか考えたり。

そして、お月様に、こう願いを伝えました。

「彼女がいまお月様を見ているのならば、月の裏側で会いましょう、とお伝えください。みんなが知らない月の裏側へ二人だけで行こうよ、と。」

そうしたら、お月様がちょっとだけ嫉妬しちゃいました。

そんな9月の夜。