人がこの世に生を受ける,その命には,定められた人生が,誕生と同時に宿命として与えられます。

人は,その宿らされた因縁にしたがって生きていくわけですから,誰一人として同じ人生はありません。

それぞれ,個々に,富貴貧賤や幸不幸が具わって波乱があり,四苦八苦が与えられます。
人間として生れるとは,このようなことであるから,誰にでも必ず「苦しみ」は訪れます。
ずっと楽しく,幸せなままで人生を終える人は存在しません。

人間は少しでも傷みがないように,できる限り苦しむことがないようにと,葛藤しながら生き続けるしかないのです。それが人間として生れてきたことの宿命です。
そのなかで,魂磨きの重要性に気づき,実践している人は,していない人より,苦の程度が軽くなり,また,苦が少なくなるのです。
ただ,人間として生れてきた以上,苦が無くなることはない,ということを忘れてはいけない。

 

人間には,苦は切っても切り離せないものであるから,苦が生じたときは,前向きに考えることである。

苦しくなると,占いとか,そのようなものに頼る人もいるが,全く意味がないと言っておこう。

答えは,すべて自分のなかにあるのである。不幸体質の人ほど,そのようなものに頼ろうとする。

強運体質の人は,そのようなものには頼らない。無意味だと知っているからだ。