真言(マントラ)は,サンスクリット語(宇宙語)で,何度も繰り返し,三昧の状態になるまで唱えていると,過去生の記憶が呼び戻されてくる,そして,魂は進化し,運勢は自然と強くなっていく。

それが,真言(マントラ)の素晴らしいところ。

お経では,何度唱えても,このようにはならない。

 

ついでに言っておくと,いくら真言がすごいとはいっても,さすがに,真言を唱えて難病が治ったりすることはない(治るきっかけになることはあるが),祈祷で病が治るなどといって,商売(ヒーラー,遠隔,祈祷など)をしている者がいたら,それは詐欺師と思ったほうがよい。まともな僧が,そのようなことはいうはずがない。

病気になれば,まずは病院へ行くことである。それが,まともな人がとる行動である。まともでないと,不幸になる確率が非常に高くなる。

 

余談ですが,商売(ネットオークション,フリマ)で,密教僧侶に祈祷してもらったお品と書いてアピールしたり,書籍を出して,著者が,密教僧侶に弟子入りした,密教の修行をした,などと書いてアピールする人もいるが,それは,だいたい嘘だと思ってよい。

 

そもそも,日本においては,基本,密教僧侶という言い方はしないのです。日本では,密教僧侶というのは,真言宗の僧侶のことを指します。

 

ブログやHPなどでは,あえて,分かりやすくするために,密教僧侶と名乗る真言宗僧侶もいますが,本物の真言宗僧侶なら,ブログやHPのどこかに,密教僧侶だけでなく,真言宗の僧侶とも必ず書いているはず。密教僧侶としか書いてないのは偽物の可能性が非常に高い。

 

日常では,真言宗僧侶は,自分のことを密教僧侶とは言いません。

もし,密教僧侶という言葉だけを使っていたら,真言宗何派の僧階(資格)をもった僧侶か確認するとよいでしょう。

伝法灌頂をしていなければ,真言宗(密教)の正統な僧侶ではありません。

得度だけした人は素人です。素人が密教僧のふりをしていることが非常に多い。

 

昔は,密教僧侶(真言宗僧侶)や修験者には,不思議な力をもつ人が,けっこういて,最も力のある実践仏教なので,憧れる人も多く,密教や修験の名前は利用されやすいのです。しかし,今は,ろくに修行もせず,僧の世界は堕落しているので,不思議な力をもつ僧は,あまりいなくなってしまった。