命体とは何か,それは「光」つまり,「太陽」「月」「星」この三つの存在が発するパワーということになる。
いうなれば,大宇宙は,この三つの光が織りなす事象体です。このなかに人間が存在しているわけで,常に影響を受けている。


満月になると身体的,精神的に影響を受ける人もいる。重いカルマをもつ人は,満月になると気持ちが沈みがちになる。



密教では,光の意識を重んじる。

弘法大師も,明星が口のなかに飛び込んでくる,という神秘体験をしているし,そもそもが,太陽を人格,仏格化して大日如来としている。

神道であれば,太陽の人格,神格化が天照大神である。

それから,密教では,月輪観をおこない光明の意識を体感させる。この月輪観ほど霊眼を開かせる修行はないだろう。
このほかに,星供,護摩供などで,光のエネルギーを吸入するのである。これ以外に,桁外れに光のエネルギーを吸入できる,能作生珠や御神光隕石とよばれるものがある。これらは,宇宙の律動と共鳴したり,相乗作用を起こしたりし,触れるだけで魂の浄化と覚醒が起こるが,一般の人は見ることすら不可能に近い。秘宝だけに知らない僧も多い。

何はともあれ,わが命を凝視するとき,これがままならぬものであることに気付くとともに,あらためて光の力が理解できるのである。