「封印された釈迦の秘予言」福島裕鳳 著より抜粋

良い指導者,僧侶,商人,首陀らは,国を護ろうとするが,諸々の悪鬼が地球上のあらゆる都市,町,山野に充満して,諸国の指導者,軍隊,民衆を惑乱させ,戦争を引き起こし破壊的な最終戦争へと突入させてしまう。
 

人類が私の説いた正法を捨て,善行をやめ,貧欲のみに走り,仏,菩薩,天神も恐れず,悪行非業を重ねる時には,お互いの国を滅ぼす終末戦争が起こるだろう。また環境や自然を破壊するため,其の国は水は枯渇するだろう。その上,暴風雨の発生で大水害となったり,大飢饉によって花も咲かず実も結ばず,一切の農作物は全く実らなくなってしまう。だから餓死する者はあとを絶たず,食料や資源の欠乏から人心は乱れ,まるで人類の終末を見るようなありさまとなるのだ。

人類は自分の手で国土を破壊し,遠くない将来に必ず絶滅してしまい,阿鼻獄に落ちて,三悪道の世界で想像を絶する苦しみを味わい,いつまでも地獄から抜け出すことはできないままとなる。

指導者はなすすべを知らず,民衆と司政者とは対立する。しかも司政者は自らの悪行非業によって国を滅ぼしてしまい,農作物は成熟しないばかりか,大早魃と大海水が発生する。

その時,虚空に大音響が鳴り響いて,大地震が起こり、あらゆるものは水車のように回り動いて崩壊するであろう。城壁は砕け崩れ落ち,人家はことごとく壊れて、樹木の根も枝も葉も花びらも果実も,それらの持っている薬味もすべて尽き果てるであろう。ただ,悟りを得た聖者の住むという浄居天を除いては,この地上のあらゆる人びとを養う七味,三精は残らず全て消滅してしまうであろう。また諸々の正しい教えを述べた多くの書物,経典も全て消滅するであろう。

また,大地に生ずる植物の花や実も成らなくなり,その味もまずくなるだろう。全ての水源もことごとく枯渇して,土地は塩分を含んで不毛の地となり,大地はひび割れて亀裂を生じ,全ての山は皆燃え上がり爆発を起こし,一滴の雨も降らなくなるだろう。穀物の苗はみな枯れて,その他の作物も全て消え失せ,雑草すら生えない大飢饉によって,地球上の全生物は死滅するだろう。空より土が降って昼は夜の如く,太陽も月も星も明るさを失って再び現れなくなるだろう。地球全土に大早魃が起こり,あらゆる大凶兆が現れると,万民の間に10種の大悪業や貧欲,瞋恚,愚痴の三毒が倍増して,人びとは父母に対しても,臆病な鹿が追われて自分だけが助かろうとするような,不孝な罪を犯すであろう。地球上の人びとの数も,寿命も,体力も,精気も,快楽も全て消え失せて,人間や天杖の楽しみが遠ざかり正法・善行が消滅し,地球上は全て地獄,餓鬼,畜生の三悪道に堕ち,すべての生物は絶滅してこの世から消滅するであろう。是の如く不善業を働く悪王,悪僧,悪人たちがわが正法を毀り壊って,人類が天上の道を損減するであろう。その時,万民をあわれみ救わんとする諸天善神も,この濁り乱れた悪国を捨てて,皆ことごとく他の国へ去るであろう」と釈迦は警告している。

この釈迦の『大方等大集月蔵経法滅盡品』こそ,20世紀末の人類への警鐘であり,預言である。

釈迦入滅後2500余年間,いく度か先人たち(空海や日蓮)が,この『月蔵経』の封印を解いて公開し警告を発したが,時の政府や高官・指導者は耳を傾けず,人心を惑わすということで,再び封印して闇の中に閉じこめてしまった。このためにかなりの高名な僧侶でも『月蔵経』や『宿曜経』を知ってはいないし,学ぼうともしなかった。まして釈迦の預言(「法滅盡品」)や警告,教えについての書物も封印されて数少ない。

人類が破壊するのも,生き残れるのも,全て人類が選択する道である。唯ひとつ言えることは,地球36億年の生命の頂点に立っている人類が,自らの手を染めて地球環境を破壊し,人類終末兵器を作り使って世界最終戦争を引き起こすという愚かなことを決してやってはならないし,地球上の罪のない全生物を,道連れにしてはならないことである。

1999~2030年が人類最大の危機である。