イマーションプログラムが面白い!

「immersion(イマージョン)」とは、「浸入、熱中、没頭」などの

意味があります。



 海外の語学学校に通うと、実践的な会話の環境を

作る方法として

午前中は教室の中で基礎的な事を学習し、

午後は教室を飛び出して野外活動を行うという

プログラムが一般的です。





 午前中で学習した内容を、

午後の野外活動で実際に使わなければ

ならない状況を強制的に作るのです。




実践会話でのコミュニケーションに緊迫性を持たせます。




要は、英語しか通じない環境に浸りきって学習するのです。
 



私は、英語の単語や文法さえ一生懸命勉強して覚えれば、

ある日、突然人前で英会話で話ができるようになるだろうと

長い間思い込んでいたのです。 




どれだけ英語の勉強に時間を費やしても使いこなす事が

できるようにならなかったのは、

この考えが原因でしょう。





 英語は慣れていく時間が重要なポイントです。



相手が何を言っているのかサッパリ分からなくても、

自分の言いたい事が上手く伝わらなくて、

もどかしい思いをしても、

その環境からすぐに逃げ出そうとせずに

浸り続けることが大切です。




 「慣れると、いつの間にかできるようになる」

というのが私自身、

実体験から導き出したシンプルな答えです。




自分が使いこなせてない状況の中でも

その場に居続けるということは

結構辛いことなのです。




言葉やコミュニケーションは生き物です。





実際の日常会話は、様々な条件に影響されながら

やりとりされます。



相手の年齢、癖やキャラクター、バックボーン

その時の回りの状況や

環境自分の気分や感情シチュエーション、

幼児言葉や若者のはやり言葉や地域性



基本の形やルールをある程度学べば

あとは頭で学ぶより、

体で慣れるのです。 




慣れてくると、何だか楽しくなってきます。




そうすると、今まで「しなければならない英語」だったのが

趣味やスポーツのように

「やりたい英語」になってくるでしょう。


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写真は、ADVENTURE EDU.と言って

様々な冒険アクティビティを

提供しているオーストラリアの野外教育施設での様子です。



指導しているのは、れっきとした先生たち、

冒険教育専門スキルのライセンスを持ったプロ達です。



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オーストラリアやニュージーランドに、限らず海外では、

このような施設があちこちにあり、

また実際に恵まれた大自然の中でもこの要素を

うまく取り入れた面白い

プログラムがたくさんあります。





興味深いのは、海や山、川などの実際の大自然の中で

行われるプログラムは

ファーム(農家)や牧場なども大きく関わり

小さな町や村でも農家の人達にそのスキルと教育力を

持っている人たちがたくさんいるということです。




公教育にも盛んに取り入れられ、各学校にも

専任の先生を置いています。



野外での様々なドキドキするようなプログラムを

作り子供達に提供をします。



一瞬危険と思われるようなアクティビティの中で子供達は、

目を輝かせながら

環境教育やリスクマネージメントや

チャレンジの面白さ、

1人で出来ないことなどを身を持っての体験、

人間関係を作るプロセスを共有しながら

学んでいくプログラムです。




日本の子供達は、現実の緊迫した状況の中で

コミュニケーションスキルの

トライアンドエラーの繰り返し肌で学んでいくことが出来ます。



そして田舎に行けば、ローカル色のつよい地元の人達から、

言葉だけでなく飾らない生きた生活や習慣などを

同時に体験することができるのです。