外国語を修得するときのコツに

面白い話があります。

私はよく子どもたちと海外へ行った時に

私も一緒にホームステイをします。


同行する引率の先生方は、生徒がホームステイやファームステイを

するときも、だいたい近くのホテルなどに滞在をします。


少々英語ができたとしても、いい大人が

他人の家庭で気を使いながら、生活をするというのは

やはり窮屈を感じるのです。


私は、いい大人だからこそそんな機会は

普通めったにあり得ないので、学生と同じように

ホームステイをするのです。


多分この20年間で、100回近くのいろんな家庭や農家に

滞在してきました。


日本人のいいおじさんが、子どもと同じように

ホームステイをした回数としては、記録的じゃないかと思います。


現地で滞在している時に、よく周りの子供からお爺ちゃん、おばあちゃんまでが

『私は日本語がはなせるよ!』と言ってくるのです。


私は、喜んで『じゃあ日本語でお話しようよ!』と誘います。

『ワタシノナマエハ ジムデス!』・・・・そして次の言葉を待っていると、

それで終わりです。 『それだけ?』と聞くと『コンニチワ』・・・『オハヨ・ゴザイマス!』

それだけなのです。


それを彼らは、『私は、日本語をしゃべれます!』と堂々というのです。


ところが、私達は、英語でもっといろんな表現ができるにもかかわらず

『I can't speak English』...と言ってしまいます。


できるか 出来ないかの臨界点は、自分で勝手に決めていいのです。


できると言ってしまえば、できることになるのです。

出来ないと言ってしまえば、そこで会話が終わってしまうのです。


どっちがその後の人間関係を作っていくでしょうか?


ちなみに『I can't speak English!』と言ってしまうと、

『私は、英語が喋れたとしてもあなたとは、あまり話す気がないよ!』

という微妙なニュアンスが含まれているらしいのです。


そんなことも全く知らず、頻繁に長い間使っていた経験があります。


ほとんど出来ないが、少しは出来る!⇒私はできる!

少しはできるが、完全には出来ない!⇒私はできない!


どっちを表現するかは、あなたの自由です!


私はそれ以来、堂々といいます。

完全にはうまく出来ないが、少しは『Yes I can speak English!』


彼らは、うれしそうに目を細めてビールを探し始めます。