✦出雲大社・神在月 | ⋆

「大社」といえば、出雲大社 をいいます。

 

「神宮」は伊勢神宮。

 

「大師」は弘法大師・空海のこと。

 

S i n g - O N  『 え ん 』

 

10月は神無月(かんなづき)といいますが、出雲では神在月(かみありつき)といいます。

 

出雲の稲佐の浜に、全国の神様が集い会議をするそうです。

そこで、字の如く、他の地域では神様がいなくなるということです。

 

ところで、出雲大社の注連縄(しめなわ)も大きいということで有名。

普通は神様から見て、左から右へと注連縄がかかっておりますが、出雲は逆です。

 

S i n g - O N  『 え ん 』

 

日本では左の方が、尊い場所とされています。

医学というか脳というか…右ききだと左側のが都合がいいみたいです。

 

左側通行なのも、相手が左側を通っていると見えるように、だそうですが

カラダにもいえます。こういうことは、生活とつながっています。

 

ご飯も味噌汁の左側におく。

 

お米は神様が宿っているという考えもあるし、

左で茶碗を持つという機能的なことでもあるだろう。

 

…と、色んな研究があるのですが、

 

出雲は、兎に角、力があったそうです。
だから、祀られた死後も恐れられて、注連縄を逆にし封じ込めの考えもあるのです。

 

「入口が左にあるので、そこに向うように掛けてある」と旅行書には書いてありますが

色々読んでいくと面白いものもありました。

 

注連縄というのは、神聖な場所の区切りをあらわしていますが、出雲では逆なのです。

つまり、穢れ(ケガレ)をあらわしていると。

 

汚れではなく、ケガレは 『気枯れ』 とも書きます。

日本って「音の国」だから、文字はいろいろだったりします。

 

『ハレ』 はめでたい、とか日常ではないという意味があります。

『ケ』 は日常、という意味です。(いろいろな議論・解釈がありますが…)

 

『ケガレ』 は日常を生活する気が弱っているというか枯れている…そんな状態です。

 

『ケガレ』 は、回復するのです。

それは 『禊ぎ』 によって…と、日本神話にはあります。

 

なんだかまとまらないので、割愛(爆)。


兎に角、出雲はそれくらいに恐れ多い。偉大であると。
 

S i n g - O N  『 え ん 』

 

お参りの仕方も通常であれば、二拝二拍手一拝ですが、出雲では二拝四拍手一拝。

 

倍になるのだから、偉大だという考えと…そして。

四は 『死』 ということで、やはり封じ込めだともいいます。

 

しかも、横を向いているんですね、この神様。本来は正面を向いているはずなのに。

その向いている先に、いろいろな別の神様がいて、見張っているという考えがあるんです。

 

お参りしたときは、そんなの忘れていましたけど♪

 

菅原道真を神社に祀ったのも、偉大だということと、祟りがおそろしいと…。

そういう「畏れ」の精神に通じるのでしょうか。

 

ただ、それくらいパワーがあるから、いろんな出逢いをもたらしてくれる。

縁結び、というのは恋愛にかぎったことではありません。
むしろ、出逢いということですさまじい力を発揮してくださるらしいです。

 

出逢いはすばらしい!ってことで♪

 

◆山崎謙氏 『いま解き明かす出雲大社の謎』 

◆井沢元彦 ほか