【大阪風鳥亭編:第11週】

 
第61話
大正5年(1916年)秋(先週のつづき)
口を利かなくなったてんと藤吉、トキと亀井を介して会話する、お夕出ていく手紙。仕事を休めと言われるてん、てんがいないとしきれない藤吉、リリコが陶器とを代弁
 
第62話
風太が冷やかしに来る、夫婦げんかがうれしくてたまらない、団吾師匠に会わせてと頼まれる、団吾師匠にお酒を勧められ断る、踊れと言われてへたくそな踊りを踊る、何のために来たと言われて「お金で縛るつもりはない」、後をつけていくとある家の前に、お夕がその家に、団吾「わしの別宅や」、建具の様子から先代団吾師匠の家、つまり、お夕の実家であることがわかる、岩さんが他の寄せに出ていたと皆に問い詰められている、藤吉が切れて4人に怒鳴る「命がけで芸に取り組んでみい」、おにぎりをもっていってお夕と団吾の話を聞くてん、お夕の見舞いに行く団吾
 
第63話
風太とトキが話す。隼也が!と電話でトキが騒ぎ藤吉が慌てて自宅に帰る。そろそろ仲直りしてもらわんと、というトキ、風太とトキ、キースがなにか考えている、寺ギン二万円提示、芸人50人首を切るという、カレーライスを食べる藤吉、三人の食卓、やぶれたセンスを寝ながら見る団真、崇徳院を口ずさむ、お夕いてるかと入ってくる団吾、すぐに一本つけるというお夕
 
第64話
新しい芸に挑むキースたち、四銃士、崇徳院の稽古をしている団真、おにぎりを持ってくるてん、お夕の家に来る、花を活けている団吾、見事な花を生け、それ壊しにかかり、笑いの哲学を語る、芸人はありきたりの幸せなんか手に入れたらあかん、お夕はわしのもんや、あいつのとこに帰すわけにはいかん、家訓を張り出す藤吉、崇徳院の稽古をする団真、どうやお夕と振り返ってもいない、かたや団吾師匠、お夕に送り出されて家を出る、新しい芸に挑むキースたち、大きな音がでるものを作る、万丈目「後ろ面極めたる」
 
第65話
団真が書置き残していなくなる、まさか「身投げ?」、お夕に知らせる、団吾「ほっときや、死ぬゆうなら死なせ取ったらええ。そのほうがあいつのためや」、お夕はすんませんと頭を下げ風鳥亭へ、駆け落ちも一緒に逃げてとお夕が頼んだ、お酒を飲むようになったのも全部うちのせい、だと自分を責めるお夕、団真が見つかると「ほんまは死ぬ気なんかなかった、うちへの当てつけだったんやろ」と厳しく攻め立てる。こんなことする前にやることあるやろ、なんで落語に精進せんの、と責め立てる。団真が出ていくと、お夕「生きてた」と座り込む。ストライキ終了。「おまえらの才能信じてる」、団真、センスを修理しながら崇徳院の稽古、団真に崇徳院、風鳥亭で、それを見に来ないか?という誘いを団吾にするてん、高座当日、緊張している団真
 
第66話
団真、昼の部最初に高座にあがる。挨拶したところで外が騒がしくなる。赤い人力車。団吾、名乗りながら入ってくる。客はまばら。自分「はいりなはれ」とあっという間に満席に(しかし木戸銭払わなかった聴衆がたくさんいたにちがいない)団真のお囃子に合わせて拍子木を打ち踊る団吾、そのまま団真の横に座る。団真を兄弟子と紹介する。団真、団吾に背を向けようとしたとき「やれるもんならやってみい。へたくそ」といって扇子で背中を二回たたく。「まじないや。まじない」団真が団吾に「昔ようやってくれた」という回想が流れる。団吾をネタに団真がら落語を始める。崇徳院である。「さすが団吾師匠の兄弟子や」とさすが「名」にこだわった評価しかできぬ男、藤吉である。団真の落語を聞く団吾。お夕。落語はさげまでくる。割れんばかりの拍手。団吾師匠の姿はない。控室で羽織をたたむ団真。お夕が入ってくる。藤吉とてんも「割れても末にあわんとぞ思う」売り上げを計算しているところに団吾が飛び込んでくる。後を追う借金取りたち。「ここはおもろい高座をやりおる。けったいなおなごもおる」ここに出たるという団吾。契約金一万でええわ。いますぐ耳をそろえて借金取りに払っといて。入ってくる大勢の借金取りたち。新聞記事「11月30日大阪市北区天神橋風鳥亭において・・・」団吾の粋な計らいに見事な芸で帰した兄弟子団真の記事。これやったらあちこちの寄席で呼ばれるわというキース。われらも負けてられん。笑いの新時代を気づいていく。