【大阪風鳥亭編:第10週】

 
第55話
大正5年(1916年)秋
大坂、第二の年、子守タネさん、賽銭泥棒と間違えられるアサリ、大坂の二大名物通天閣と月ノ井団吾、風太の「あれは笑いの神様に愛された天才や」ということばに反応する藤吉、専属にしたらどうかといいだす、一万、借金してでも、キースたちがおもしろくおもわないという話をしている
 
第56話
専属になってもらおうと酒の席に通う藤吉、月ノ井団吾、労働争議、栞と本家の兄と話す、寺ギンに団吾師匠のことを話す風太
 
第57話
てん、女性を保護する、お夕、寄席を手伝ってくれる、寺ギン「喧嘩でも売るつもりか」。藤吉、団吾師匠との宴席、第二回団体交渉、団吾師匠が食い逃げと聞き急ぐ一同、にせ団吾
 
第58話
お夕の夫は噺家、おてんの口利きで長屋に入る、第三回団体交渉、てんも加わる、栞が来訪する、藤吉不在で帰るも途中で出会う、リリコも一緒に歌子の店で食事、活動写真の話になる、団真の芸をみてみる藤吉とてん、崇徳院、無粋なナレが落語の邪魔をする、団真の落語が続く中団吾師匠が借金取りに終れて風鳥亭に逃げ込んでくる、団真の落語が止まる、逃げ出す団真、「あんな男見限ったほうがええでお夕」
 
第59話
お夕は先代団吾の娘、団真は兄弟子、二万の借金(の肩代わり)が契約金、毎月のお給金は500円といって去る団吾、お夕、一番弟子だった団真と先代団吾の話をする、お夕は駆け落ち、十年前、破門、団真の落語がほんまに好きだというお夕、崇徳院を物を使って説明する亀井、お夕と団真、団吾を接待する藤吉、団真が出るような寄席など願い下げ、稽古をする団吾を覗き見る藤吉、てんにお金を出すようにいう「遊んでいるようにみえて毎日血を吐くような稽古してはる」
 
第60話
ストライキ中の4人、寺ギンは団吾のことで怒っていて芸人を回してくれない、予定していた噺家が来れない、団真に出てもらおうという話になる、緊張している団真、高座にあがる、にせ団吾のひそひそ声があがると「すんませんこれ以上できません」と高座を降りてしまう。お夕、よかったね、大丈夫や元気だして、団真、お夕に手を挙げる「団吾のところにでも行ったらいい」、藤吉、勝手に団真を高座にあげたことを怒る、おまえに芸のことはわからん、二度と高座のことに口を出すなという、長屋でひとり酒を飲む団真、中に入るのを躊躇するお夕