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大人女性の「きれい」×「らしさ」を引き出すサロンOn-Colorを主宰しています堀川美紀です。

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公開前から話題になっていた映画「missing（ミッシング）」を昨日観ました。

あまりにも重い映画でやっと自分なりに消化して言葉にすることができました。

石原さとみさんが女優として変わりたい。今の自分を壊して欲しいと思っていた時に、吉田恵輔監督に出会ってこの人なら変えてくれるかもしれないと直感し直談判。

７年越しに叶ったのがこの映画だそうです。

愛する娘の失踪とネットでの誹謗中傷で徐々に心を無くしていく母親役を、石原さとみさんが見事に演じていました。

今までのきらきら女子のイメージを消すために、ボディソープで頭を洗って髪の毛をボサボサにして役作りをされたそうです。

メイクもほぼ素顔でした。

悲しさや怒り、後悔、喪失感など、湧き出す激しい感情を露わにして壊れていくお母さん役を演じた石原さとみさん。

ほぼ泣くシーンや怒りのシーンで、カットがかかってもこの激しい感情をどう沈めていったのだろうと心配になるくらいの迫真の演技でした。

また逆に、静かにそして気丈に妻を支えるご主人役の青木崇高さん。

時折見せる嗚咽や涙が、激しく感情を露わにしている石原さとみさんとの対比で、父親としての苦悩や娘さんへの想いが痛いほど伝わってきます。

そして弟役の森優作さん。

感情を表すのが下手で、自分自身ともがいてる様を静かにリアルに表現されていて、本当に素晴らしかったです。

この３人と作品は今年の映画賞を総なめしそうです。

ところでSNSの誹謗中傷、嫌がらせなど、被害者の二次被害に恐怖を感じました。

ネタバレしないよう書きませんが、息が止まるようなシーンもありました。

最近のニュース、特にSNSで炎上しているニュースの第一報を見聞きする時に、出来るだけ一方的な情報に「反応」しないように心がけています。

酷い書き込みをする人の気持ちがわかりませんが、その情報だけを信じて反応してしまうことも同罪のような気がします。

「missing」の意味を調べると…

欠けた、行方不明、あるべきところにいない、失ったなど。

今の世の中の歪みや他者に対しての配慮に欠けた部分に切り込んだ映画のような気がします。

ドキュメンタリーを観ているようなリアルさと、繊細な心理描写を見事に演じられた役者さんたち。

そして重い重いテーマの中に、ほんの少しだけ救いを感じさせてくれた吉田監督の素晴らしい映画でした。

最後までお読みくださり有難うございました。
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映画「missing（ミッシング）」を観ました