晴れ。
梅雨前線が消滅したという記事を読んだ。
じめじめ暑いのをすっとばせるのはうれしいような気もするけど、雨が降らなきゃ降らないで特に一次産業界隈は困るに決まってて、天候よ、ほどよくあれ。という気持ち。
昨日は母の通院の送迎ほか彼女の用事をすべてこなす日。
待ち時間は買い出ししたり、例のごとく楽器を見に行ったり。
35万のD-28はまだ残ってたな。
前回はなかった同じD-28の25万のもあって、せっかくの一生ものの楽器を手放した事情を想像するなどした。
ずっと気になってたミニギターを何本かと、レスポールなどをちょっと触らせてもらった。
レスポール、おんんんんんも!
見た目はコンパクトなのにこんなに重いの、レスポールって。
指を負傷して支える自信がなかったので早々に戻して、ミニギターやらギタレレやらを触らせてもらう。
ちっちゃくて軽くてかわいい。
このくらいのサイズならウクレレと同じ感覚で弾けそうでいいなぁ。
そういえば近くにあったマンドリンも初めて触った。
弦、こうなってたのかぁ。
おもしろー、音もおもしろー。
でもマンドリンにしろギタレレにしろ弦の張り替えがめんどそうだからじぶんで所有することは今のところないな。
そんな感じで楽器を見てアンプを見てエフェクターを見てなどして満足。
いろんな用事を済ませたらすっかり夕方になったので、晩ごはんは食べて帰ろうということに。
どうしても冷麺が食べたいとのことで、焼肉店へ。
せっかくだから少しお肉も焼いて冷麺食べて、ここでも満足。
帰宅してお風呂掃除したあとお風呂入って、いざ買ってきたキズパワーパッドを貼ろうじゃんの時間。
ぐるぐる巻きの絆創膏は、引っ張って剥がそうとすると激痛が走るので、ハサミで切った。
それでも「チョキン」の刺激がいちいち傷に響く。
それでもちょっとずつ切り落として、いよいよ残すはまさに傷口部分の直径1センチのみ。
ここからが大変だった。
ガーゼ部分が傷口と一体化してまったく剥がれる気配がない。
ぬるま湯に浸けるか消毒液でふやかすか迷って、後者に決めた。
消毒って、よくないものも殺すけど、細胞やらなにやら大事なものも同時に痛めると言う。それでもこれから数日密封しつづけることを考えたら消毒しておくべきなんじゃないかと判断して。
もうびっしゃびしゃに浸してるのに、なかなか剥がれないガーゼ。
ちょっとずつちょっとずつ患部に消毒液をかけてふやかす。
一気に剥がすとぜったい流血するのが見るからにわかった(途中滲み出す瞬間もあった)ので、0.1ミリずつ剥がす感覚で力を入れて、そのたびに走る激痛に耐えつづけること実に1時間。長すぎ。
ついに流血せずに剥がしきった。
前日、切った直後しか見てなかった傷口とついにご対面。
じぶんの記憶では爪とその下の表面の肉を削った、という感覚だったのだけど、じっさいは違った。

こうでした。
完全に指が欠けてた。
真っ赤な断面丸見え。
よくこんなにすっぱり切れたな。
子どものころから指の形がきれいと褒められてきて、じぶんでも爪と指の形は数少ない好きなパーツだったのに、とくにいい形だった小指の1本が欠けた。
これ時間かけたら元に戻るのかな。
欠けたままの形になるのかな。
わからないけど、なんかさすがにショック。
などとも言ってられないので、キズパワーパッドを貼って上から分厚いガーゼをかぶせて包帯でぐるぐる巻きにした。
過剰な厚みになったのは、昨日一日で数えきれない回数いろんなところに小指をぶつけて、そのたびに悶絶する羽目になったから。
少しでも衝撃を緩和しないとという気持ちがわたしの小指を棍棒に変えた。
その後、ゆるゆるゲームなどしてたら急に下腹部が痛くなって(いわゆる排卵痛)、鎮痛剤を頓服。
完全には引かなかったけど気にならないくらいにはなって、早めに就寝。
朝5時半、痛みで目が覚めた。
下腹部じゃなくて指の。
なんとも言えない左手ぜんぶに響く痛みが気持ち悪い。
なんで小指そのものより隣の薬指のほうが痛いのか。
あまりの痛みで軽く気が遠退きそう。
寝るときこんなじゃなかったのに、と思ったけど、そうだ、おなかが痛くて鎮痛剤飲んだったんだと思い出す。
急いで1錠飲んで、30分ほどひたすら痛みに耐える。
これは再生の痛み...ッ!
わたしの細胞ががんばってる証し!!
などと言い聞かせつつ。
しばらくして明らかに痛みが半減。
鎮痛剤って偉大。
でもさすがに痛みゼロにはならなかった。
それにしてもこんなに痛いもんかね。
何年も前に帯状疱疹になったときと比べたらどっちが痛いか考えてたけど、たぶん帯状疱疹のほうがしんどかったな。
あのときはほんとにハンマーでがんがん殴られてるくらいのどでかい痛みだった。
経験したことない種類の痛みでのたうちまわってたもん。
それと比べたら今は細い数百本の針で絶えず突き刺しつづけてるみたいな痛みで種類が違う。
とはいえ帯状疱疹のときの痛みは2日くらいで治まったし、今回どれだけの期間続くのか未知、という点では怖いものがあるけど。
まぁでもあとは治っていくだけなので、荒ぶる小指を宥めつつ付き合ってゆく。
こうなって気づいたのは、小指って体の最も外側に出ていく部分で、日頃意識してないけどあらゆるところにちょっとずつ当たってるんだということ。
車に乗り込んでシートベルトをすれば金具を当て、発進・駐車のときにはシフトレバーに当て、後部座席の荷物を取ろうとしてシートに当て、などもう挙げればキリがないほど小指って何もかもに当てまくってる。
気をつけたくても腕を動かしてる限り完全には回避できないという結論に至った。
身体って、痛めてみないとその部位の大切さがわからないものなのよね。
なにを小指ごときで、ってじぶんでも思うけど、支える役目がいなくなるだけでなんとも不安なんだ。
ウクレレも弾いてはみたけど、やっぱり無理すぎた。
薬指がんばれ、と2本ぶんの働きをさせようと思っても物理的に不可能なコードがどうしても出てくる。
ウクレレでこうなんだからギターなんてもってのほか。
あーーーーー、やっぱだめかぁ。
料理もお風呂もゲームも不便を感じることはあるけど、楽器の練習ができないのがいちばん悲しい。
アホアホアホアホ。
仕事しよ。