快晴。
まだまだぜんぜんさわやかレベルの暑さ。
昨日担当氏が都内の暑さがやばいと嘆いていた。
そちらはどうですか、と聞かれて「心地よい快晴レベルです」と答えたら「ですよねぇぇぇ」と羨ましがられた。
お互い歳だし体は労ろうね、などと言い合った。
その直後、事件は起きた。
水菜と大根の千切りでサラダを作ろうと大根をスライスしていて、最後これを切ればあとは千切りするだけ、という段で、かなり強い力を包丁に込めた状態で、大根とともにじぶんの左手小指もスライスした。
(なぜ小指かは置いておいてほしい)
その瞬間、わりとスローモーションみたいにはっきり見てたんだけど、完全に爪と肉をさくっと切り落とした。
やっっっば...と思いつつ即断面を右手で押さえてしばらくぐるぐる考えた。
まず軽く流水で洗おう。そのあと止血だ。
患部を点で押さえつつ、残りの指で第一関節あたりをぐるっと圧迫。
しばらくその状態で痛みに耐えつつじっとしたあと、母に手伝ってもらって防水のバンドエイド®️やらガーゼやらサージカルテープやらを使ってぐるぐる巻きに。
キズパワーパッドの買い置きがないことをこれほど悔やんだことはない。これからはぜったい常備しようと誓いながら。
ちなみに以前母が同じように派手に指を切ったとき、同じように止血した状態で病院に行ったら看護師さんから「家でこんなに上手に止血して来るひとを見たことがない、テーピングも完璧すぎる」と褒められたわたしだ、じぶんの止血だっていけるだろう、と思ってたけど、おもしろいものでじぶんのこととなると軽く動揺してしまって頭が働かない。
隣で早く包帯を巻けと急かす母に、「どうするか考えてるからちょっと待って」と宥めながらの作業だった。
とはいえ今家にひとりじゃなくてよかった、とは心から思った。
調理も母が引き継いでくれたし。
もういっさい何もしないと決めたのかと思ってたら、さすがに昨日はしっかりやってくれた。ありがたい。
言われるまで気づかなかったけど、止血してるとき「汗出てるよ」と言われて、冷や汗ってものをひさびさに感じた。
何年も前に自律神経が壊れて出先で気を失いかけたときも、冬なのに汗が流れてびっくりしたのを覚えてる。たぶんあれ以来。
痛みには強いほうだという自覚があって、今回も痛いは痛いけど目に見えてここが痛いとわかる安心感みたいなものがあってぜんぜん我慢できると思ってたのに、それと身体の反応はちょっと違うらしい。
途中から痛みがなぜか関係ない中指や薬指まで波及して、そのうち肘あたりまで響いて痺れも出てきて、「時間外診療行く?」って聞かれたけど、こんなんで行ったら笑われるわとか言いつつ。
そんなこんなでしばらく心臓より上に常に手を上げた状態で過ごして2時間。
圧迫しすぎて指が苦しいので、ちょっと緩めようとテープをハサミで切り始めたら、嘘みたいに血が吹き出した。
腕まで血が流れて思わず笑った。
最初まだ血が止まってない?と思ったけどすぐに、違う違う、これは止血できてないんじゃなくて、防水のバンドエイド®️の中に溜まってただけだ、と思い直してちょきちょき再開。
患部に触らないように関係ないところを切っていくと、指先が紫色。
きつく締めすぎて鬱血してる。
やばいやばいとゆっくり血流が戻るようにして、今度は緩く緩く留める。
もうこれで大丈夫、と判断してその後軽くゲームなどをしてたけど、ことあるごとに肝心の小指をどこかしらにぶつけてしまい、その度に「いっっっっっだ!!!」と声が出る。
たった2~3ミリ指を切り落としただけで、こんな激痛が走るなんてすごいな人体。
ちなみに、昨日の午前中、朝ごはん用にキウイを剥いてたときもどうしてそうなったかはわからないけど右手の人差し指の第一関節あたりを軽く削ったらしく、あとで食器を洗ってるときに水が沁みてそれに気づいたんだけど、その痛みなんてなかったことになったよね。
夜、寝ようという段になっても痛みは引かず、これは眠れないんじゃないかと心配してたけど杞憂だった。7時間ぐっすり寝た。痛みで疲れてたらしい。
午前と午後の狭間、そろそろごはんを食べようと野菜やらなにやら準備してるとき、ふと、こういうとき辛いものを食べたらどうなるのかと疑問を抱く。
さいわい味仙もプルダックも在庫がある。
辛辛魚がないのが残念だけど、このふたつならわたし的辛さレベルでは味仙が上か。
いざ、実食。
え、なんで。不思議。
辛くない。
痛覚がぜんぶ小指に持ってかれて辛さを感じない、だと。
わたしとしては辛さで痛みを忘れられるほうに賭けてたんだけど、逆だった。
いやぁ発見発見。
いつか機会が訪れたら試してみてほしい。
体のどこかに激痛が走っているとき、激辛の食べ物を食べても辛くない説。
というわけで、次の案件も無事さっき届いたので、母の通院の送迎をしたらとりかかろう。
晩ごはんはどうしようかな。
なんか簡単な調理で作れそうなものにするか、外で食べてくるか。
それにしてもこうなって、昨日ふと気づいたのは、ギターもウクレレもしばらくお預けじゃん、てこと。
昨日はギターしばりの日で、いろんなコードを練習していたので当然小指もがんばってた。
この状態じゃピンポイントで圧のかかる弦を押さえるという行為は無理すぎる。
ウクレレの簡単なコードだけで弾ける曲ならいけそうだけどはたして。
下手くそにならないように忘れないように、できる範囲で続けよう。
みなさまも、どうぞ不意の怪我にはお気をつけて。
熱中症にもお気をつけて。