知り合いにわたしの本棚の一部を見せたら「プロの並びだ」とか「最高に好きだ」なんてことを言ってもらえた。

仕事柄、これは書籍じゃないと調べられないという状態になっては買うということをしていたら出来上がった本棚。

なんの脈絡もなくしっちゃかめっちゃかで、これを趣味として揃えたんだとしたら頭の心配をされそうな並び。

まるでじぶんそのものだなとも思ったりして、でも「好きだ」と思ってもらえるなら、それはそれでいいか。


ひさびさに眠れない状態がやってきた。

今日も外が明るくなっちゃったなと少し焦りつつ目を閉じても謎に胸がドキドキして、最近このひとの動画を流せばだいたい数分で眠れる、というチャンネルを見つけてそれを流してみても、なんだか言葉のひとつひとつがチクチク刺さってつらい。

ああ、これって心が整ってないと受け取れないものだったんだ、と気づくなど。


何年も仲良くしてもらってる友人が、去年あたりから自律神経の調子を崩していることは知っていた。

症状を聞けば絶不調だったときのじぶんと似ていて、何度も相談に乗っていたけど、どうもあまり良くはなってなさそうで。

いつものように話していたら、「実は手帳をもらうほどの精神の病気だ」と打ち明けられた。

そりゃ簡単に良くなんかならないわな、でもそうか、今まで言えなかったんだ、と思うと、じぶんの不甲斐なさが塊になってずどんと目の前に落ちてきて、そりゃそうか、となった。


ひとの気持ちがわからない、という致命的な欠陥があることはとうの昔に気づいてた。

「当たり前のことでしょ?」と言われてもピンとこないことなんて数えきれないほどあった。

そのたびにじぶんてずれてるんだ、おかしいんだと自覚して、少しずつしっかり考えるということをしてきたつもりだけど、やっぱりまたここでも「やっぱりそうか」となって、凹んだりまた考えたり。



ウクレレの練習を始めたのはいつからだったか。

もうひと月くらいにはなるのか。

毎日触らない日はないし、時間のあるときは3時間くらいひたすら反復練習することもあって、何かに打ち込むということが元々苦手というか避けてるというか、今まで数えるくらいしかそれができた何かはなかったけど、今回はなんだか違う気がする。

できることが増えてきて、より楽しくなった。

弾けないフレーズを何百回も繰り返し練習したらいつかは弾けるようになるし、少し前まで左手の中指と薬指が常に痺れてる状態だったのもさすがになくなったし、初心者の壁みたいなものをようやく越えられそうな気配がしてきた。


先日大橋さんのライブに行って、今回のバンドメンバーの高木さんのギターの音を聴いて、このひとはこう弾けるようになるまでどのくらいギターと向き合ってきたのかとか考えてた。

そんなこと言ったら大橋さんなんてどれだけの楽器を演奏できるんだってくらいのマルチプレイヤーで本人が楽器そのものみたいに思えるけれど、何かにひたすら打ち込むということは、ああいう場所に行ける才能でもあるんだろうと思う。


わたしも今の仕事を得るために、ひたすら文字と言葉に向き合ってきた期間はたしかにあるけど、それが彼らと同じだとは思えない。

まぁ何も行動を起こさないよりはよっぽどマシだけど。その程度。


それはそうと、大橋さんがMCで「ここには昔から有名な楽器屋があって、そこにはおもしろいギターが山ほどあるのでツアーで来るたびに寄る」と言っていて、あとで調べてみたら本当に数多のミュージシャンが訪れるような有名店らしく、ラインナップを見ても知ろうとのわたしでさえわくわくするギターがたくさんあったので、もう少しウクレレが上達して続けられるという確信が持てたら、その店でギターを買おうと決めた。



先週は、新人さんのミステリー小説を担当していたのだけど、これがここ数年で最も文章力がないと言えるほどしんどい案件で、日々どこをどうすれば助けてあげられるんだろうとひたすら向き合ってきた。

納品したあとも引きずることなんてめったにないのだけど、このときはしばらく悶々としてしまった。

一方、その次に来た案件はかなり人気のあるラノベで、読みはじめたらあまりに専門性の高い、しっかり構築されきった世界観が広がっていて、わたしなぞが突っ込む要素がどこに?というほど完成度の高い作品。

たまにいる、こういうひと。

なんでラノベ書いてんだろ。もうしっかりSFとかの世界に行っていてもおかしくないのに。

それだって本人が好きでそのジャンルでやってるんだろうから余計なお世話でしかないし、ラノベにはラノベにしかないフットワークの軽さみたいなものもあるんだろうからこれはこれでいいのかもしれないけど。

そう思ってしまうほど、すごい。

突き詰めて極められるタイプのひとなんだろうと思わされた。


才能ももちろんあるんだろうけど、それを上回る努力が節々に見られて、こういうひとをわたしは尊敬してしまうんだと確認できた。


世の中にはすごいひとがたくさんいる。


できることしかやらずその場に留まってることを正当化してはいけない。

じぶんはじぶんのしたいことを見つけて成長していかないと。


とりあえず冷蔵庫が空になりつつあるので買い出しに行かねば。

毎日料理するのも当たり前になって、前から「わたしはやればできる」とか言ってたけど、じっさいほんとにやればできるもんなんだと思って我ながら驚く。

そろそろほんとにフライパンと包丁を買おう。

もうこんなにしっかり料理するなら多少いいものを買ったって許されるはずだ。


天気が悪くて軽い頭痛。

気にしなければ無視できる。


多少寝なくても生きられる。