録画してたのを見た。
というか、見始めたんだけど、途中でつらくなってやめた。
わたしの中の彼の像みたいなものが、音をたてて瓦解するような感覚に襲われて、それでも、人間ってそういうものなんだからと割り切ろうとする気持ちと、これを見ることで勝手にじぶんの気持ちを乱したり整えたりすることが彼に対して失礼に当たるんじゃないかという気持ちが闘いはじめて、いったん見るのをやめた。

当然すぎて書くことすら憚られるけど、どんなに成功していてもプライドが高くても強い意志があるように見えても、死と直面すると人は揺れるんだ。
身体が力を失えば、心も力を失う。
それは彼にしても同じだったらしい。
なんとか病に抗おうと、ネットの情報を頼って試してみるのも同じらしいし、
「音楽はエネルギーがないと聴けない」
それもどうやら彼ですら同じらしい。
やはり彼も普通の人間だったんだ。

誰だってそうだろうけど、いくら「他人には期待はしない」とか口で言ってても、やっぱりどこかで「この人にはこうあってほしい」という理想を抱いてしまうもので、それが崩れたとき、「そりゃそうか」という気持ちになる。
決して軽蔑とか諦めとかそういうものではなくて、どちらかというと自分自身に対しての失望っていうか。

子どものころからずっと、尊敬や憧れ、決して届かないところにいる神みたいな存在にすら思っていた彼の、病を得て朽ちていく肉体を見せられて、「そりゃそうか」と思ったのだった。


ここのところひたすら仕事に明け暮れていたけど、やっと昨日あたりで落ち着いた感。
今日はのんびり残りの作業をして仕上げて、明日は休みたい。
先月終盤以降、我ながらなかなかがんばった。
もうあと1本くらい来れば今月の報酬は安泰なので、なんならどこかで連休とかとろうかな。

昨夜は他人と戦う気力がなくて、スプラの追加コンテンツをちまちまやってた。
手をつけ始めてそんなに経ってないけど、昨日で全武器でクリアするところまではいけた。
その後、最後に上級者向けの武器が開放されたんだけど、何回かやってみてなかなかいいビルドが組めず苦戦するなど。
最近そこそこローグライク/ローグライト系のゲームに慣れつつあるわたしにはちょっと燃える難度。

早めに寝ようとベッドに入りつつ、眠くなるまでbrotatoやろうと始めたら朝7時だったときにはさすがに呆れた。
でも昨夜はわりとさくさくうまくいった。

いつまでたってもゲームはうまくならないけど、いろいろ調べて可能性を探って何度も試すのは楽しい。
どうせできないと諦めるのはもうやめたんだ。
できなくてもやる。
やってるうちになんとかなってくるもんだし。

さて、仕事終わらせよ。
新シリーズ1作目から担当しつづけている作品の7巻目。
毎度たくさん調べて書いてるんだろうなと感心させられる著者さんのものだ。
もう少し文章に魅力が出てきたら、ミステリ界隈に乗り込めるんじゃないかと期待してるんだけどはたして。

あーー、この仕事終わったら新調したプリンターのセッティングしよう。
古いプリンターの替えたばかりのインクがもったいなくて「もう限界だよ、印刷できないよ」と言われるまで使おうと思ってたけどもういいや。
この仕事を始めるときに買ったので約11年。故障もなくよくがんばってくれました。

人にも物にも終わりはある。
などと。