明日もしかしたら猫を病院に連れていかなきゃいけないかもしれないし、なんとか眠れるもんなら寝ておきたいと思っても、
しんどそうな猫が家中少しずつ移動しながらか細い声を上げて鳴くので気になって心配すぎて眠れたもんじゃない。
猫が鳴いては「(わたしは)いるよ」と声をかけながら撫で、落ち着いたのを見計らって部屋に戻り、また鳴き声が聞こえて様子を見に行く、のくりかえし。
さすがに何度も行き来するのもあれなので、ついには猫が主にいる居間で寝ようと試みてみたけれどそれも無理で、猫に「ちょっと部屋で寝てくるね」と声をかけて自室に戻ってきた。
そしてまた聞こえる悲痛な声に「はぁい」と小声で返事をするなど。
そんなこんなでこれは朝までこのままだなと覚悟しはじめてはいる。
ちなみに母はとっくに就寝済み。羨ましい。
そんなことをしたところで、ということはわかっていつつも、真夜中に思わず神棚に手を合わせてしまった。
大丈夫大丈夫。
これは自然なこと。
来るべきときが来ているだけのこと。
わたしがしっかりしていないと、この状況に対応できる人間はほかにいないんだから落ち着け、とじぶんに言い聞かせる。
よし、大丈夫。