またしても巨星墜つ。

幸宏さんが亡くなってまだ3か月とかじゃないか。

いやここ1~2年さまざまなところで情報を得るに、もう快復はできないだろうことは察していたけど、こんなに早いとは思わなんだ。

わたしあのおじさんには枯れ木のようになっても生きていて、凡人には理解できない変な音楽を作りながら遠くの地で日本のことをちくちく言っててほしかったんだよな。


まぁ、でも、やっぱりどんなに偉大なひとでも死ぬときは死ぬ。当然のこと。


わたしが彼の音楽をいちばん聴いていたのは10年以上前で、まだlast.fmに登録したてのころだった記憶がある。

と思って、何年ぶりかでログインしてみた。

ら、すっかり様変わりしていてどこに何があるのかさっぱり、という感じになっていた。

昔は、「last.fm ○○(ユーザー名)」と検索するだけでじぶんのページが見られたのだけど、今それをしてみてもまったく出てこない。

仕方ない、ログインするか、と思ったら今度は「そのパスワードではログインできない仕様になったから再設定してくれ」とのこと。

めんどくさい。

でも、当時のわたしが何を聴いていたのか気になる気持ちが勝った。

なぜかキャリアメールのアドレスで登録していたせいで、迷惑メール受信設定を変更しないと受け取れないので(URLつきのメールをブロックしているため)、ちまちま設定変えてパスワード変更してlast.fmにログインしてまたメールの設定変えて、という二度手間三度手間を経てついに当時の履歴を見ることに成功。


やっぱり2011年から使ってた。
そして件の再生履歴は、上位はまぁなんとなくわかるわかる、という感じで、肝心のお方はこのあたりに。


本人名義のものより、Alva Notoとのユニットのほうをたくさん聴いてた。

たしかに。

好きすぎてふたりのライブも聴きに行ったもんね。あの清澄白河の美術館に。

インスタレーションの展示もとてもよくていまだに鮮明に覚えてる。

そのとき初めて千駄木も行ったんだった。

懐かしいな。


それにしてもGrizzly BearとかFridgeとかがここに並んでるのが時代を感じる。

ああいうちょっとエレクトロニカ風味のあるロックが当時はとても好きでよく聴いてたんだった。

せっかくだからひさびさに昔聴いてた曲を漁ってみようかな。



昨日はなんだか一日が長かった。

一昨日1本仕事が終わって即納品し、夜から次の案件に取りかかった。

それまでが僅かな瑕疵も残さないつもりで集中力を注ぎ込んでたので、わりと力尽きた感はあったけど、次は次でわりと分量があるのに再校というだけで納期が短いのが気になって、手をつけざるを得なかった。

3日締め切りの案件のあとの締め切りが6日ってわりと鬼畜めいている気もするけど仕方ない。たぶんGW進行に突入しているのだこの業界はすでに。

この案件の打ち合わせをしてる時点で「ちなみに次ももう決まってるので(爆速でしあげてね)」と言われたので間違いない。

などと書いていたら早速もう次の案件送ります連絡が来た。

また6日締め切りからの10日締め切りという短いスパンになりそうなところを、「あ、7日お休みとってるんでしたっけ?だったら11日締め切りのほうがいいですか?」という神のような提案をいただき、「すみません、11日にしていただけると助かります」とすぐさま乗っかった。

たぶん10日でもいける気はするけど、7日の休みを不安なまま過ごすのは嫌なので。

まぁでももう今の案件も200ページ近く読めてはいるので、今日夜中までひたすら読めば明日は納品して次の案件に手をつけるくらいのところまでいけそうではある。


12月に8本納品した記録を持っているわたし、今月はそれに並びそうな勢い。

できれば1本あたり1週間もらって4本納品すればじゅうぶんな収入になる、というペースが理想なんだけど、そううまくはいかないものだ。

今月はこんな感じで数をこなす状態が続くのか、はたして。


しかし今の案件、ほんとにこれ再校?と思うレベルの誤字の多さ。

たぶん初校担当者は「整合性メインで見て誤脱字はそこそこで」と言われていたのだろうとは予想がつくけど、とはいえ目に留まる誤字をスルーしていいというわけではない。

「まじでこの使い分けのミスにも表現のまずさにもこんなに近くで揺れている表記にも気づいてない?本気?」と当人に聞きたくなるレベルで残ってる。

誤字はまだいい、わたしが指摘できるから。

でも表現の部分はこの段階では下手に触れないのよ、もう著者校ないんだから。

と頭を抱える箇所がそこそこある。

昨夜も、「もー!なんでー!」とペンを投げそうになる瞬間があった。


今日もここまでで触るべきかどうかしばらく迷う時間があって、この状態になる再校があるということに愕然とする。

こういうとき、本当に初校時にどれだけ全力ですべきことをするということが大切かがよくわかる。

わたしは再校担当者にこんな思いをさせないぞ。

初校で全部拾って次で解決すればもう何もしなくていいという状態にするぞ。

などと強く思ったのだった。


休憩終わり。