いつのまにか9月…

おかげさまで(?)
ロケットマンの影響で
脳内でエルトンの曲が
かかりまくっております

正確には
タロン君の歌うエルトンの曲 です

エルトンよりも少し繊細な歌声のタロン君
この声がまた切なくてねぇ

以前から申し上げていますとおり
どうやら人一倍感受性が強いらしい私は
ひとつ映画を観るとものすごい疲労感でして
例えば恋愛映画を観るともう
自分がひと恋終わったくらいのぐったり感で
しばらく戻ってこられないんですよ

そしておうちでDVDはほぼ観ない

ということで
ここ半年くらいの状況は
我ながら異常なんです

ボヘミアンラプソディ
ロケットマン

共通するのは
どちらも素晴らしい音楽を
身体中で聴くことができること

もちろんストーリーも重要なのですが
このふたつは
名曲たちを聴きに映画館へ足を運ぶ感覚です
しかもドルビーに限る


本物の音楽は
どれだけ年月が経っても全く褪せないどころか
聴く側の状況によって
受け取り方が変わったりしますし

或いは
そのときの匂いや思い出を
一瞬で鮮明に蘇らせたりですとかね
しますよね

それこそが
音楽の醍醐味とも言えますよね




さてさて

筆不精すぎなのですが…


半年以上ぶりの萬斎さんは
相変わらず素敵でございました♡

7月は毎年恒例
大濠公園能楽堂は
23回目となる夏季狂言の会へ
いてまいりました

ロビーにて
迷わず購入いたしましたのは…
 
万作先生のサイン入りでございます!

ゆっくりじっくり拝読致しております



狂言ファイル「料理」ということで
今回は料理に関する番組が並びます

小舞 鮒
宗八
新作狂言 鮎


いつものとおり
はじめに萬斎さんの解説があるのが
とてもありがたいところです

夏らしい涼しげな水色のお召し物に
いつものマッターホーンばりのなで肩と
白くて繊細な美しすぎる御手

そしていつものとおり
独特の萬斎節が最&高なのでした

鮒の説明で
お能だと龍とか大きいものが出てきますが…
狂言は「プチ」が好きなんですね〜
のプチの言い方が超可愛い…

うん、確かに鮒てプチだよね…
でもこの小舞では鮒大活躍だよね

それから、狂言はエアです
エアリバーにエアブラッド(にっこり)
ね?(にっこり) て言われちゃうともう…

キュン♡


おっとまたいい歳して
胸キュンしてますので
戻りますね


小舞
短いながらも
萬斎さんのキレッキレの舞をたっぷり堪能

はぁ♡なんですかねこの色気は♡
素敵すぎますやん…♡


宗八

主人が高札で募集していた
僧侶と料理人

雇われたのは
元料理人で最近僧になった男と
元僧侶で最近料理人になった宗八っつぁん

あべこべの妙 ですね、まさに

結局僧が料理を作り
料理人がお経を唱えることになるわけですが

この、宗八万作さんのお経がよぅ
可愛すぎて悶絶なんじゃよぅ

南無阿弥陀仏…うにゃら うにゃら うにゃら…
うにゃらうにゃっ! うにゃらうにゃ〜

て!

唱えてる体なのよ

体なんだけども
うにゃらて言ってるのよ

めちゃくちゃ真剣に
うにゃらうにゃら言うてるのよ!

もう!どうしたらいいのよこの可愛さ!
(どうもせんでよか)

結局帰宅した主人にバレて
慌てて元の配置に戻るも
料理人高野さん
お経の経典持ってるつもりが
魚持って読んでる風になってる〜
宗八万作さんも
まな箸持ってるつもりが
経典持って魚さばいてる風になってる〜

宗八っつぁんがちょっと逆ギレしてお幕〜の
トムとジェリーパターンですが
お元気な万作先生を拝見出来て
とても幸せなひとときでした


そしてそして
新作狂言 鮎

池澤夏樹さん原作の物語を
萬斎さんが演出なさった本作

やだもう…
めちゃめちゃ面白かった〜!!!

久しぶりに腹を抱えて笑いました

まずもって
鮎たちの登場シーンからして最&高
まず小鮎たちが揚幕の隙間や切戸から
気持ちよさそうにのびのび泳いできます
月崎さんが超可愛い…
そして大鮎の深田さんは
帽子の先にピョロっとしたの付けてる

豪さんの欄干飛びも
ちょっと狐忠信思い出すくらいの
アクロバティックさ

序盤から大盛り上がりな訳ですが

あっけなくえさの誘惑に負け
石田さんの才助に釣られてしまうわけです

でもね

このお方に釣られるなら本望じゃ〜 とか
来世でも鮎に生まれ変わって
たくさん泳ぎたいな〜 とか

めちゃめちゃ明るく朗らかに言うわけです

人間よりも圧倒的に
あるがまま を受け入れているというか
ある意味で悟ってるんですよね

清々しいな!こんな風になりたいな!
なんて笑いながら泣きそうになりました

そんななか
助けてくだされ〜て 小吉萬斎さんが
血まみれ(エアブラッドね)で登場

釣り上げられた鮎たち全員は
ざっ と小吉の方を向いて
ちょっと心配そうな感じで
様子をうがってるのもたまらんし
なんなら途中大鮎深田さんは
説明しよう!と
ストーリーテラーのようにもなります

才助石田さんは怪我をした小吉萬斎さんと
釣り上げた鮎たちを連れて家へ

自ら積極的に棒を飲み込み
囲炉裏で焼かれる鮎たち
途中あちち〜と謡ったり
プシューと焼き上がりの音もついてます


都へ出て出世したいという
小吉萬斎さんの話を聞く
才助石田さんは
人の本質を見抜けるような
能力を持っているらしく
都行きを止めますが
小吉はそれを聞かずに都へ

そして
秀吉ばりにどんどん出世をしていく小吉の様が
小道具大道具となる鮎たちのお手伝いにより
スピーディーに描かれていくのですが

その途中のね
出世魚の鰤の件で
小吉萬斎さんが 鰤!て
ドヤッというところ〜!!

次の支度中みたいにバタバタしながら
萬斎さんがワキ柱からヒョイっと顔を出して
最高のタイミングで
鰤!てめっちゃいい声でドヤッと言って
引っ込むところぉぉぉぉぉ♡
キュン死するかと思いました

その前の月崎さんのもじゃこ!も好き〜


しかし
地位や権力を手に入れた小吉は
はるばる頼みにやってきた
かつて世話になった才助の願いも聞き届けず
追い払おうとする始末

現に戻されたのか
そもそも全てが幻のなのか
あれよとあれよという間に
あのときの囲炉裏にいる小吉

銭が欲しい
夢が見たい

最後の最後でそう叫び
お幕となります


尽きない私欲とか
お金は大事だけれど
本当に一番大切なものは
一体なんなのかな?とか

観た各々が感じ取れるようになっていました


人間より鮎の方が
断然あるがままを受け入れているじゃないか〜

なんてね
私は思いました


そうこうしているうちに今月は熊本で
万作先生、萬斎さんを拝見できます

蚊相撲もだけども
万作先生の那須与市語と
萬斎さんの博奕十王が楽しみです♡


おまけ
鼻の形が全人類のなかで理想の形だと思う

そしてこのボサッとした髪型のときが
超可愛い

おまけその2
大好きな喫茶店で過ごすと
いつもの自分に戻ることができます

ミックストーストが最高に美味しいのと
添えてあるフルーツも全て悶絶の甘さで幸せ♡