貼り合わせが済んだらエッジの丸め込みと表面をサンディングをしていきます。微妙
な曲面ができてくるとフォーム表面は毛羽立ってしまいます。
今回は目止め処理工程を念入りにレポートします。
水性クリア塗料はねっとりしていますが、毛羽立った表面に塗ってもどんどん染み込
んでしまいます。サッと塗ったあとにベビーパウダーを振りかけてやりすぐ指で均し
てやります。いわゆるタルクによる目止め工程です。
特に前回はヒンジの部分の端面の仕上げが汚かったので、ここにも丁寧に粉を落とし
てからヘラでタルクで面を整えていきます。
バルサとフォームの継ぎ目にもしっかりタルクで埋めていく感じに作業していった
後に乾燥させ#120ペーパーで磨く事で更に窪みに粉が入り込みます。かなりの削り
代があるのでペーパーの抵抗は大きいです。窪みに入った塗料はまだ完全に乾ききっ
ていないタイミングにこれを行う事でタルクが固定されるという技を使っています。
平面で余った粉が窪みに入り込んだ所でもう一回クリア塗料を塗るとスッキリした
表面になって来ました。もう一度乾燥させてから#240のペーパーで磨いていくと
もうすっかりフォームのケバケバは消え去り硬そうな表面に生まれ変わります。
バルサも木目が埋まってくるように円形にサンディングするのですが、フォームの方
が凹んでしまうのでペーパーを円筒形に曲げてバルサ中心にサンディングするのが
コツです。これも含めて小技のおかげで今回は鐘馗の時より上手く仕上がりました。
ここまでで2回クリア塗料を塗っています。重量が気になりますが、水平尾翼は47g 垂直尾翼は15gでした。塗装前を測っていないのですが別に気になる重さではありま
せん。胴体の時はちゃんと事前に測ってみますねw。
この後更にグラシン紙を貼っていくのですが、貼った時に下地の凹凸がそのまま仕上
がってしまうのでここまでの工程はかなり念入りにする必要があります。既にテカリ
が出るほどに仕上がったのでこのまま缶スプレーで塗装ができる程ですが、ラッピン
グは強度確保のために必須です。まだぐにゃぐにゃする感じがラッピング後にはシャ
キッとするのです。更に表面が凹みにくくなる効果もあります。
なので飛べばいいや、の方は下地処理はそこそでラッピングだけでも構いません。
尾翼はまだ平面でラッピングのシワに関しては気合いが要らないので、胴体のラッピ
ングの時の指慣らしのためにこのままとっておきましょう。
こんな記事は誰も面白がらないでしょうが空飛ぶプラモデルが作りたくなったごく稀
な病に冒された方に役に立てばと思いますw。