有明保健所へ移送された2匹の犬のその後 | Animal Life Saver

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福岡県大牟田市を中心として、どうぶつ愛護活動をおこなっている団体です

スタッフのこうのです。

たくさんの方にご心配とご協力をいただいた、荒尾市の水道局へ迷い込み、有明保健所へ移送された2匹の犬についてです。

犬たちの状態から、飼育放棄を疑い、新しい飼い主を探すことになるだろうと思っていました。

熊本県で活動されている「レスキューさくら会」さんより、迷子期間を短くし、出来るだけ早く譲渡対象に切り替えていただけるようお願いしていただく手筈でした。

それが今朝、有明保健所へ電話を入れたところ、「飼い主さんと連絡が取れて、午前中のうちに迎えに来られる事になっている」と!?

実はあの子たち、昨年の8月にも逃げ出した事があり、その時、飼い主さんは、「もしそれらしい犬が保護されたら知らせて欲しい」と保健所へ連絡していたのだそうです。

結局は、保健所に保護される事もなく、自力で家に帰ったそうなのですが、有明保健所では、その情報をちゃんと控えてとっておいてくださっていたのです。

それで、保健所の方から飼い主さんと思われるその方に連絡をした所、「間違いない、うちの犬たちです」となった訳です。

本当なら「飼い主さんの所に帰れる。よかった」と思うのですが、今回はそういう気になれず...。

実は、福岡で活動されている「わんにゃんレスキューハピネス」さんより、「もし新しい飼い主さんがみつからなかった場合は2匹一緒にうちで引き取ります」とお申し出をいただいておりました。

「飼い主に返されるより、ハピネスさんにきちんとケアしていただいた方がいいのでは?」と思えてなりませんでした。

なので職員さんに、「そのようなお申し出があっている事と、もし飼育が負担になっているのであれば譲られてはどうか?と尋ねて欲しい」とお願いをして電話を切りました。

職員さんも快諾してくださいました。

昼過ぎ、再度保健所へ電話。

「あの子たちはまだいますか?」

「いいえ、やはり午前中に迎えに来られましたので、飼い主返還となりました」と。

一通り伝えてはいただきましたが、それでも飼い主さんが「連れて帰る」と言われれば、それから先は私たちにはどうする事もできません。

ゴールデンの方は、病院には連れて行っておられるのだそうです。

なんだかスッキリしませんが、私には、あの子たちの幸せを祈る事しかできません。

小さな身体で、自分より何倍も大きいゴールデンを心配してずっと寄り添ってたマルチーズ。あの子は私に何を伝えたかったのだろう。

「お家から逃げてきたんだ。どこかもっと大事にしてくれる所に連れて行って」かな?

それとも、

「お家が分からなくなったんだ。心配してるはずだから、おうちに帰して。あんまりきれいにはしてくれないけど、ずっと今まで面倒みてくれたからやっぱり帰りたいよ」かな?


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心配してくださったみなさま、
レスキューさくら会さま、
わんにゃんレスキューハピネスさま、

ありがとうございました。

殺処分がなくなりますように...。