天空のお寺で心を洗う 写経とにおい袋づくり | おむすび博の講座レポブログ

おむすび博の講座レポブログ

おむすび博の様子を写真とともにレポートします!



大垣市赤坂町の金生山の山頂近くに佇む明星輪寺。境内からは濃尾平野が一望できます。このすばらしい眺めは大垣市の景観遺産(風景資産)に指定されています。

地元の人からは「こくぞうさん」と呼ばれるお寺で、写経体験とにおい袋づくりを体験する講座が行われました。
その様子をレポートしたいと思います。

私が潜入したときには、写経体験が始まって間もない頃でした。
部屋に入ると、しんっとした厳かな空気…!
皆さんが写経に集中しているのが一瞬でわかりました。

音を立てないように、そっと歩いてシャッターを切るのですがそのシャッター音が大きく聞こえるほど、部屋の中は静寂に包まれていました。




写経(しゃきょう)とは、経文を書き写することを言います。
お手本を置いて映す場合もありますが、今回はお手本を紙の下に引いてそれをなぞって映す写経体験です。




講座案内人である明星輪寺副住職の冨田さんの説明によると、お経とは「心の平穏をどうやって保つか」について書かれているものだそうです。
今回お手本としたお経は般若心経を260字程に短くしたもので「こだわりを捨てる」ことについて書かれています。
お経の内容を知って学びを得ることはもちろん、最近PCやスマホによって文字を書く機会が減っているので「書くこと」の大切さ、なにより「書く」ためだけに集中するという「贅沢な時間」をじっくり味わうこともまた大切なことだと富田さんはおっしゃいます。

写経の最後には自分のお願いごとと名前を書きます。そしてその写経したものを1月12日におたきあげをするとのことです得意げ





さて、次は「におい袋」づくりに移ります。




お仏壇の山口屋 河合さんによる、「お線香」講座が始まりました。
お線香には3つ種類があり、「お墓など外で焚く用のお線香」「煙が少ないお部屋のお仏壇用」「ハレの日やお客様をお迎えするときに玄関等で焚く用」とあるのだそうです。
もくもくと煙が出るのは木の粉が入っているから!そういうものはお墓に使うのが良いんですね。知りませんでした…!!

そして「香木」について教えてくださいました。
香木(こうぼく)とは、心地よい芳香を持つ木材のこと。お値段も様々ですが、とっても高価なものは、それはもうびっくりするようなお値段だそうです。
特別に1g1000円という香木の香りを、参加者さんに焚いてくださいました。


いいにおい…!!
すっぱくて甘い香りがよいものなんだそうです。奥深し、香木。

それでは、におい袋づくり開始!
香木のチップがずらりと並びます。


白檀、ういきょう、桂皮、ひのき、丁字…
甘い香りやスッキリした香り。
みなさん紙コップにとり、お好きな香りに調合します。



このチップをちりめんのかわいい袋につめて、ひもでかわいくむすんで出来上がり!










におい袋づくり体験の料金は今回の講座の料金に1つ分が含まれていますが、お友達にあげたい!もうひとつ作りたい!という方は1つ500円で追加で作ることができました。
京都などではよくあるにおい袋づくり…ですが、もっとお値段がするそうですよ(こっそり)

写経と香木で心穏やかに、すっきりとした気持ちになった素敵な講座でした。

-----------------------------------------

真言宗 金生山明星輪寺 <HP

株式会社山口屋仏壇店 <HP>