ヌヴェールにあるサン ジルダール修道院。
ベルナデッタが眠る場所です。
ルルドでマリアと18回にわたり出会ったベルナデッタはヌヴェールに移り、ここで修道女として務めて1879年に35歳で亡くなります。
30年後の1909年、ベルナデッタの聖性、奇跡を調査する遺体鑑定をするために遺骸を発掘しました。
ところが、発掘された遺骸は腐臭もせず、生前の姿をとどめていました。
埋葬された時と同じように顔を左に傾け、その顔には筋肉、皮膚がしっかりとして、睫毛まで残っていたのです。
その後埋葬され、再び鑑定のため1919年に2回目の発掘が行われました。
再び現れたその姿は腐臭もせず、元の姿をとどめていました。
1925年に三度発掘が行われ、遺物の摘出が行われました。
解剖をして肋骨の一部を取り出したのですが、横隔膜や内臓まで残っていたのです。
その際、顔と手は薄い蝋で型がとられ、身体や顔の向きを全く変えないように処置がされました。
1925年に遺骸に新しい修道服を着せて薄い蝋のマスクをかぶせられました。
この聖堂に入ると、なんとも言えない優しく無垢な空気感に思わす膝まずいてお祈りをしたくなります。
ベルナデッタの魂は今も人々を導いているのでしょう。